日常の「なぜ」を、
心理学でほどく。

行列に並んでしまうのはなぜ?布団から出られないのは意志が弱いから?——日常のふしぎを、心理学・行動経済学の実験をたどりながらゆっくりほどいていく雑学ノートです。

新しいノート

脳と習慣約5分

マルチタスクは遅い——「4割のロス」という数字は実験結果ではなかった

作業の切り替えには時間の損がある。ただ、よく引用される「最大4割」は研究者の見積もりで、「ながら族ほど切り替えが下手」という有名な研究も追試では揺れています。

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社会のしくみ約6分

落書きがあると封筒の盗みは2倍——ただし中身が100ユーロだと効果は消えた

割れ窓理論のもとになった1969年の放置自動車の話には、語り直されるうちに落ちる一文があります。オランダの街角で測った13%→27%という数字と、追試で見えてきた「効く場面と効かない場面」の境目をたどります。

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組織のふしぎ約6分

仲のいい病棟ほど投薬ミスが多い。心理的安全性は、この矛盾から生まれた

1996年、エドモンドソンは看護チームの調査で「関係が良い病棟ほどエラーが多い」という逆の相関を見つけました。心理的安全性という言葉の出発点と、Googleの180チーム調査、そして「ぬるい職場」との線引きまで。

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人間関係約7分

悪口を言うと自分がそう見られる——ただし本人がその場にいると効果は消えた

他人の欠点を話すと、その欠点が話し手の印象になる「特性転移」。1998年の実験では、話し手と中身が無関係だと分かっていても起きました。ただし2007年の追試では、話題の本人が同席していると効果が消えています。

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認知バイアス約6分

配られたマグカップが急に高くなる——保有効果の実験と30年ぶんの反論

自分の物になった瞬間、その価値を高く見積もってしまう保有効果。1990年のマグカップ実験では売り手の値付けが買い手の2倍を超えました。ただしその後、「実験の手順のせいでは」という反論と再反論が続いています。

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脳と習慣約6分

匂いで思い出すのは10歳より前——プルースト効果のほんとうの中身

匂いで昔の記憶がよみがえるプルースト効果。93人の高齢者に匂い・言葉・写真で思い出してもらうと、匂いの記憶だけが10歳より前に集中しました。ただし「鮮明さ」については、別の実験が意外な答えを出しています。

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人間関係約6分

コーヒーをこぼして好かれたのは正答率92%の人だけ——プラットフォール効果の条件

完璧な人より少しドジな人が好かれる、というプラットフォール効果。1966年のアロンソンの実験では、同じ失敗で好感度が上がったのは有能な人だけでした。4年後の研究では、見る側によって逆効果にもなっています。

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自分と孤独約6分

「良かったこと3つ」日記は半年効いた。ただし追試では思い出話と互角

寝る前に良かったことを3つ、理由と一緒に書く。2005年のセリグマンらの実験では1週間で半年後まで幸福感が続きました。ところが追試では、子どものころの楽しい思い出を書くだけでも同じくらい効いていました。

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社会のしくみ約5分

罰金を始めた保育園で遅刻が倍に——ただし追試では罰金がちゃんと効いていた

お迎えの遅刻に罰金を科したら、遅刻がほぼ倍になった。1998年にイスラエルの保育園10か所で行われた実験「罰金は値段である」の中身と、罰金をやめても戻らなかった理由、2020年の追試で逆の結果が出た話。

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このラボのやりかた

ひとつの記事で、ひとつの現象だけを扱います。元になった実験を年号と数字つきでたどって、「どこまで確かめられている話なのか」まで書くのがルールです。うのみにしない雑学、が目標です。くわしくはこちら