10月30日(金)の米国市場は、前日の取引終了後に出たインテルとアマゾンの決算が市場の期待に届かず、AI・半導体株を中心に売りが広がりました。ナスダック総合指数は747ポイント安(−2.86%)と大きく下げ、ダウ平均も572ドル安と続落しています。CMEの日経平均先物は6万2,690円で、週明けの東京市場は下げて始まる可能性があります。

10月30日(金)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 51,770.31ドル −572.25(−1.09%)
S&P500種株価指数 7,580.07 −140.32(−1.82%)
ナスダック総合指数 25,437.00 −747.72(−2.86%)
参考 値
日経平均株価 30日終値 63,290.11円(−1,369.36円)
CME日経平均先物(NY市場の終わり) 62,690円(大阪の日中終値比−800円)
WTI原油先物(12月限) 1バレル104.12ドル(+2.12ドル)
米10年債利回り 4.93%前後(小幅に低下)
ドル円(2日朝) 1ドル157円台半ば

週間では、ナスダックが2%下落、S&P500が0.6%下落、ダウが0.9%下落でした(AP通信の集計)。

何があった?

インテルが3割近い急落。 インテルは7〜9月期の売上高が市場予想に届かず、10〜12月期の見通しも予想を下回ったことで、28.58%安と大きく売られました。パソコン向け半導体の需要が鈍っていることが嫌気されたと伝えられています。この流れが半導体株全体に広がり、AMDは10.88%安、エヌビディアは4.22%安となりました。日本経済新聞によると、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は一時9%を超えて下げています。

アマゾンも小幅安。 売上高と利益が市場予想をわずかに下回ったアマゾンは1.41%安でした。ナスダックは取引時間中に一時1,000ポイントを超えて下げる場面もありました。報道では、AI関連企業の信用力をめぐる話題も重なり、AIへの巨額投資が本当に利益につながるのかという心配が改めて意識されたとされています。

守りの銘柄と石油株には買い。 一方で、メルクやウォルマートなど景気に左右されにくい銘柄や、決算が良かったシェブロンなどの石油株は上昇しました。

原油は104ドル台に上昇。 ホルムズ海峡でのタンカー攻撃や、イエメンのフーシ派がサウジアラビアの製油所を攻撃したとの報道を受けて、WTI原油先物は104.12ドルと約6週間ぶりの高値になりました。米国債は買われ、10年債利回りは小幅に低下しています。

FRB高官からは利上げを求める発言。 ダラス連銀のローガン総裁は、少なくともあと2回の利上げが必要だとの考えを示したと伝えられています。

注目ポイント

  • 半導体・AI関連株の売りが東京に及ぶか。 30日の日経平均はすでに1,369円安と大きく下げていましたが、CMEの日経平均先物は6万2,690円と、さらに下の水準です。週明けは東京市場でも半導体関連株の動きが焦点になりそうです。

  • 明日3日は文化の日で休場。 米国では3日に中間選挙が行われ、東京市場がその結果を受けて動くのは休場明けの4日になります。休場を前に、今日は持ち高を大きく傾けにくい様子見ムードになりやすいとの見方があります。

  • 今夜は米ISM製造業景況指数。 米国は1日から冬時間に移り、米国株の取引は日本時間の23時30分から翌朝6時までになりました。今夜24時には10月のISM製造業景況指数が発表されます(市場予想54.6、外為どっとコム調べ)。アップルの決算は米国時間2日の予定で、日本時間では東京が休場の3日早朝に結果が出ます。

  • 国内も決算が続きます。 今日は京セラや住友商事などが決算を発表する予定です。

ひとこと解説

「SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)」ってなに? 米国に上場している主な半導体関連企業の株価をまとめた指数です。半導体の設計・製造・製造装置の会社などが含まれ、半導体業界全体の調子を測るものさしとして使われます。日本の東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連株は、このSOX指数の動きにつられやすいため、前夜のSOX指数は東京市場の朝の注目材料になることが多いです。

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