2日(月)の東京市場で、日経平均株価は前週末比208円25銭安の63,081円86銭と続落しました。前週末の米国で半導体株が大きく下げた流れを受けて、AI・半導体関連株の一角が売られ、とくに利益見通しが市場予想を下回ったキオクシアホールディングスが15%あまり下げました。TOPIXは34.79ポイント安の3,930.28と、7月以来の安値で終えています。
| 11月2日(月)の東京市場 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 63,081.86円 | −208.25(−0.33%) |
| TOPIX | 3,930.28 | −34.79(−0.88%) |
| 参考 | 値 |
|---|---|
| JPXプライム150指数 | 1,647.97(−17.82、−1.07%) |
| 日経平均の寄り付き | 62,972.02円(−318.09円) |
| 東証プライムの売買高 | 約23億2,819万株 |
| 東証プライムの売買代金 | 約7兆6,403億円 |
| 東証プライムの値上がり/値下がり/横ばい | 505/1,011/36銘柄 |
| 大阪の日経平均先物(12月限) | 63,260円(−230円) |
| ドル円(15時時点) | 1ドル157円85銭付近 |
何があった?
キオクシアが15%あまりの急落。 日本経済新聞によると、キオクシアは前週末に発表した利益見通しが市場予想を下回り、売りが集中しました。前週末30日の米国市場では、インテルの業績見通しやアマゾンの決算をきっかけにAIへの投資の採算を心配する声が強まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が急落しています。この流れを受けて、東京でもソフトバンクグループやイビデン、TDK、スクリーンホールディングスなどAI・半導体関連の一角が下げました。
半導体の中でも明暗が分かれた。 一方で、東京エレクトロンは今期の利益見通しが市場予想を上回ったことが好感されて上昇し、アドバンテストも買われました。日経によると、この2銘柄で日経平均を400円あまり押し上げています。レーザーテックやディスコも上がりました。東洋証券のストラテジストは、キオクシアが急落しても他の銘柄への売りは限られ、決算の良い銘柄には買いが入ったと話しています。
値下がり銘柄は値上がりの約2倍。 日経平均の下げは小さめでしたが、東証プライムでは値下がりが1,011銘柄と、値上がりの505銘柄を大きく上回りました。リクルートホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループ、トヨタ自動車なども下げています。業種別では、倉庫・運輸関連、サービス業、精密機器が下落し、ガラス・土石製品、食料品、電気・ガス業が上昇しました。第一三共やサッポロホールディングス、三越伊勢丹ホールディングスなどが上がっています。
一日を通して方向感に欠ける展開。 日経平均は寄り付き直後に一時6万3000円を割り込み、午後には押し目買いで13時半ごろにこの日の高値を付けましたが、引けにかけて売りに押されました。半導体の比重が高い韓国株が上昇したことは、投資家の心理を下支えしたと伝えられています。
注目ポイント
あすは文化の日で休場。 東京市場は3日が祝日のため休みとなり、次の取引は4日(水)です。休み明けは、2日夜と3日夜の2日分の米国市場の動きをまとめて受けることになります。
米国では3日に中間選挙。 日本時間の4日にかけて開票が進みます。選挙を前に様子見の投資家が多く、きょうの売買代金は前週末(約8兆4,659億円)より少ない約7兆6,403億円にとどまりました。
AI関連の決算の受け止め方。 同じ半導体関連でも、見通しが市場予想を上回ったか下回ったかで株価の反応がはっきり分かれた一日でした。国内企業の決算発表は今週も続きます。
ひとこと解説
「市場予想」と株価の反応 企業が決算や業績見通しを発表すると、株価はその数字が「良いか悪いか」よりも、「事前の市場予想と比べてどうだったか」で動くことがよくあります。市場予想とは、証券会社のアナリストなどの予想を集めた平均的な見方のことです。
たとえ増益の見通しでも、市場予想に届かなければ「期待外れ」として売られることがあり、きょうのキオクシアがその例です。反対に東京エレクトロンのように予想を上回ると、買われやすくなります。決算のニュースを見るときは、数字そのものとあわせて「予想との差」に注目すると、株価の動きが理解しやすくなります。