29日(木)の東京市場で、日経平均株価は前日比705円28銭高の64,659円47銭と3日続伸しました。前日に業績予想を上方修正したアドバンテストが大きく買われ、指数を押し上げました。TOPIXも11.57ポイント高の4,003.28と小幅に反発し、4,000ポイント台を回復しています。

10月29日(木)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 64,659.47円 +705.28(+1.10%)
TOPIX 4,003.28 +11.57(+0.29%)
参考 値
JPXプライム150指数 1,683.38(+3.41)
JPX日経インデックス400 36,218(+46)
日経平均の取引時間中の上げ幅 一時900円に迫る
東証プライムの売買高 約41億4,801万株
東証プライムの売買代金 約13兆8,657億円(約4カ月ぶりの高水準)
東証プライムの値上がり/値下がり/横ばい 734/779/38銘柄

何があった?

アドバンテスト1銘柄で約450円の押し上げ。 日本経済新聞によると、前日に発表したアドバンテストの業績予想の上方修正が好感され、同社だけで日経平均を約450円押し上げました。共同通信も、好決算を発表した半導体関連銘柄を中心に買いが優勢になったと伝えています。前日の米国株高も支えになりました。

サムスン電子の決算で一時は下げる場面も。 午前は韓国のサムスン電子の決算を受けて韓国総合株価指数(KOSPI)が下落に転じ、日経平均も一時マイナスになりました。その後、KOSPIの下げ幅が縮まると日経平均先物に短期筋の買いが入り、個人投資家の押し目買いも加わって、上げ幅は一時900円近くまで広がりました。ソフトバンクグループや東京エレクトロンは一時売りに押されましたが、午後に持ち直しています。

値上がり・値下がりはほぼ半々。 日経によると、イビデン、ファーストリテイリング、フジクラなどが上がり、ファナックや日立製作所などが下げました。東証プライムでは値上がり734銘柄に対して値下がりが779銘柄と、ほぼ拮抗しています。

注目ポイント

  • 引けにTOPIX入れ替えの大商い。 大引けでは、TOPIXの構成銘柄の入れ替えにともなって、指数に連動するパッシブ運用の投資家の売買がまとまって出ました。このため東証プライムの売買代金は約13兆8,657億円と、前日(約8兆742億円)から大きく膨らみました。JPX総研は10月7日、新しい基準によるTOPIXの構成銘柄数が10月末に986銘柄になると発表しています(9月末は1,636銘柄)。

  • AI投資への心配はまだくすぶる。 前日の米国市場の取引終了後に決算を発表したアルファベットは、日経によると7〜9月期のフリーキャッシュフロー(本業で稼いだお金から投資を差し引いた額)が2四半期続けてマイナスになりました。AIへの投資が膨らみすぎていないかという心配は残っていると伝えられています。

  • 明日は日銀の結果発表。 日銀の金融政策決定会合の結果は30日に公表され、植田総裁の会見も予定されています。今夜はECB(欧州中央銀行)の政策金利の発表があり、米国では7〜9月期のGDP速報値などが出る予定です。米国の取引終了後にはアマゾンとインテルが決算を発表します。

ひとこと解説

「リバランス」とは 指数の中身が変わるときに、その指数と同じ動きを目指して運用するファンド(インデックスファンドやETF)が、持っている銘柄の組み合わせを調整することです。TOPIXの構成銘柄が外れたり、比率が変わったりすると、こうしたファンドは決められた日の大引けに合わせてまとめて売買します。

そのため、入れ替えの日は売買代金がふだんより大きく膨らむことがあります。きょうのように売買代金が13兆円を超えても、それが「多くの投資家が強気になった」ことを意味するとは限らず、仕組み上の売買が大きく含まれている点に注意が必要です。

出典