28日(水)の米国市場は、FOMC(米連邦公開市場委員会)が市場の予想どおり政策金利の据え置きを決めたことを受けて、ダウ平均が97ドル高と3日続伸し、S&P500とナスダックもそろって小幅に上がりました。取引終了後の大型ハイテク決算では、マイクロソフトが時間外取引で上昇した一方、アルファベットは下落と反応が分かれています。

10月28日(水)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 52,475.10ドル +97.53(+0.19%)
S&P500種株価指数 7,743.98 +21.38(+0.28%)
ナスダック総合指数 26,549.85 +72.04(+0.27%)
参考 値
日経平均株価 28日終値 63,954.19円(+685.82円)
CME日経平均先物(NY市場の終わり) 64,945円(大阪の日中終値比+415円)
WTI原油先物(12月限) 1バレル101ドル台(通常取引の終値は101.71ドル、+1.81ドル)
ドル円(NY市場の終わり) 1ドル157円80銭前後
米10年債利回り 5.05%前後(上昇)

何があった?

FOMCは据え置き、2人が利上げを主張。 FRB(米連邦準備制度理事会)は政策金利を3.75〜4.0%のまま据え置きました。投票は10対2で、クック理事とハマック・クリーブランド連銀総裁の2人が0.25%の利上げを主張して反対しています。日本経済新聞によると、ウォーシュ議長は会見でインフレ率はまだ高すぎるとの考えを示しました。一方、みんかぶは、市場は12月の利上げについてはっきりした合図とは受け止めなかったと伝えています。米ヤフーファイナンスによると、先物市場では12月9日の会合での利上げの確率が約85%とみられています。

会合の運び方も変わる。 ウォーシュ議長は、2027年に政策の決定を行わず、長い目で見た戦略を話し合う会合を設ける方針を示しました。日経はこれにより金融政策の先行きが見えにくくなるとの見方も出たと伝えています。

オラクルが大幅高、半導体株も買われる。 オラクルは投資家向けの説明会で2030年度の売上高を2,250億ドル以上とする長期の目標を示し、10%を超える上昇となりました。韓国のSKハイニックスが好決算を発表したことで、マイクロン・テクノロジーなど米国の半導体関連株にも買いが入りました。金融株も上がっています。

原油は再び100ドル台に。 米国が来週の中間選挙のあと、イランへの軍事攻撃を再開する可能性があると伝わり、供給への心配からWTI原油は上昇しました。その後、イランの外相が外交での解決に前向きな姿勢を示したことで、上げ幅を縮めたと報じられています。

引け後の決算は明暗。 マイクロソフトは1株利益と売上高が市場予想を上回り、時間外取引で4〜5%ほど上昇しました。アルファベットは、クラウド事業は大きく伸びたものの1株利益が予想を下回り、時間外取引で大きく下げています。

注目ポイント

  • ハイテク株の明暗をどう受け止めるか。 28日の日経平均は685円高の6万3,954円と続伸しました。CMEの日経平均先物は6万4,900円台で、大阪の日中終値を上回っています。マイクロソフトとアルファベットの決算への反応が分かれたことを受けて、東京市場のAI・半導体関連株がどう動くかが焦点です。

  • 明日は日銀の結果発表。 日銀の金融政策決定会合は今日から2日目に入り、結果は30日に公表されます。展望レポートも出る予定で、植田総裁の会見が予定されています。結果を前に、東京市場は様子見になりやすい面もあります。

  • 今夜は欧米の重要な予定が多い。 ECB(欧州中央銀行)の政策金利の発表と総裁会見があります。米国では7〜9月期のGDP速報値、PCEデフレーター(個人消費支出の物価指数)、新規失業保険申請件数が出ます。取引終了後にはアマゾンとインテルが決算を発表する予定です。

ひとこと解説

「反対票」ってなに? FOMCでは、政策金利を決める投票権を持つ12人が投票し、多数決で決まります。決定に賛成しなかった人は「反対票」を投じ、誰が、どんな理由で反対したかが公表されます。今回のように「据え置き」の決定に対して「利上げすべき」と反対する人がいると、次の会合では利上げに動くかもしれないという手がかりとして市場で注目されます。反対の人数が多いほど、委員の間で意見が分かれていることを表します。

出典