27日(火)の米国市場は、半導体を中心としたAI(人工知能)関連株への買いが前日に続き、ハイテク株の多いナスダック総合指数が1.18%高と続伸しました。一方、ダウ平均は決算を受けて急落したボーイングが重荷となり、15ドル高とほぼ横ばいでした。シカゴの日経平均先物は6万4,000円台まで上がっており、今日の東京市場は前日の大幅高に続けるかが焦点です。
| 10月27日(火)の米国市場 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種 | 52,377.57ドル | +15.99(+0.03%) |
| S&P500種株価指数 | 7,722.60 | +45.83(+0.60%) |
| ナスダック総合指数 | 26,477.81 | +308.43(+1.18%) |
| 参考 | 値 |
|---|---|
| 日経平均株価 27日終値 | 63,268.37円(+1,078.72円) |
| 大阪取引所の日経平均先物 27日清算値 | 63,500円 |
| CME日経平均先物(日本時間28日4時ごろ) | 64,340円(大阪の日中終値比+840円) |
| WTI原油先物(12月限) | 1バレル99.90ドル(−1.86ドル) |
| ドル円(NY市場の終わり) | 1ドル157円95銭前後 |
| 米10年債利回り | 5.00%前後 |
何があった?
半導体株に買いが広がる。 前日に続いて、AI開発のアンソロピックの新規株式公開(IPO)への期待がハイテク株を支えました。日本経済新聞によると、ブロードコムはAI開発企業の半導体の調達を支える資金の枠組みを複数の米金融機関と作ったと発表し、一時5%上がりました。オラクルはオープンAIとの提携強化などを発表して買われ、マイクロン・テクノロジーやAMD、インテルも上昇しています。
ボーイングは10%超の下落。 米航空機大手ボーイングは、7〜9月期の1株あたりの赤字が市場予想より大きかったことや、主力機「737MAX」の年内の納入機数が計画を下回るとの見方を経営陣が示したことから売られ、10.69%安となりました。ダウ平均の構成銘柄のため、指数の上値を抑えました。
決算への反応はまちまち。 年間の見通しを引き上げた物流大手UPSは上昇しました。一方、コカ・コーラは増収増益で利益の見通しを引き上げたものの、米国内の消費の弱さが来年も続く可能性に触れたことで下げています。取引終了後に決算を発表したロビンフッドは、1株利益が予想を下回り、時間外取引で売られたと伝えられています。
経済指標は予想を上回る。 10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は91.7と、予想(81.0)を大きく上回りました。9月の新築住宅販売件数も67.6万戸と予想を上回っています。
原油は99ドル台に続落。 イラン、サウジアラビア、トルコ、パキスタンの高官が中東の緊張を避けるため協議を続けることで一致し、供給への心配がやわらぎました。WTI原油は1.86ドル安の99.90ドルで終え、エネルギー株は下げています。
ドル円は157円台後半。 強い経済指標を受けて米国の長期金利が上がり、ドルが買われました。FOMCと日銀の金融政策決定会合を前に、円を売ってドルを買う動きも先行したと報じられています。
注目ポイント
前日の大幅高に続けるか。 27日の日経平均は1,078円高の6万3,268円と大きく反発しました。シカゴの日経平均先物は6万4,000円台まで上がっており、米国の半導体株高を受けて、東京市場の半導体関連株が続くかが焦点です。
FOMCの結果は明日の未明。 FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果は日本時間29日午前3時に発表され、3時30分からウォーシュFRB議長が記者会見をします。据え置きの見方が多く、今後の利上げをどう示すかに注目が集まっています。発表前の東京市場は様子見になりやすい面もあります。
今日の海外の予定。 9時30分に豪州の7〜9月期の消費者物価指数、10時にニュージーランド準備銀行の政策金利(25bpの利上げ予想)、22時45分にカナダ銀行の政策金利が発表されます。米国では21時30分に卸売在庫、23時30分に週間原油在庫が出ます。
大型ハイテク決算が今夜。 米国の取引終了後には、マイクロソフトとアルファベットが決算を発表する予定です。AIへの巨額の投資に見合う成果が出ているかが注目されます。日銀の金融政策決定会合は29〜30日に開かれます。
ひとこと解説
「消費者信頼感指数」ってなに? 米国の民間の調査機関コンファレンスボードが毎月発表する指標で、消費者に景気や雇用、収入の今と先行きをどう感じているかを聞いて数字にしたものです。1985年を100として、数字が高いほど消費者が前向きであることを表します。米国の経済は個人消費の割合が大きいため、消費者の気持ちが前向きかどうかは、これからの消費の手がかりとして市場で注目されます。似た指標に、ミシガン大学が発表する「消費者態度指数」があります。
出典
- NYダウ、小幅続伸し15ドル高 AI関連買いも決算が重荷に - 日本経済新聞
- NY株小幅続伸、15ドル高 AI買い戻しが相場支える(共同通信) - Yahoo!ニュース
- NY株式:NYダウは15.99ドル高、AI関連や良好な経済指標がけん引(Fisco) - Investing.com
- Stock market today: Dow, S&P 500, Nasdaq rise as tech gains for second day, chip stocks rally - Yahoo Finance
- Stock Market Today (Oct. 27, 2026): S&P 500 climbs as Wall Street gears up for earnings, Fed meeting - Yahoo Finance
- 27日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続伸、AI関連や良好な経済指標がけん引 - 財経新聞
- NYマーケットダイジェスト・27日 株高・原油安・ドル高 - MyForex
- NY原油続落、終値99ドル台 中東の協議継続合意で売り(共同通信) - Yahoo!ニュース
- NY商品、原油続落 中東の和平協議への思惑で 金続伸 - 日本経済新聞
- 10月27日のNY為替・原油概況 - ザイFX!
- NY各市場 4時台 ダウ平均は小幅高 シカゴ日経平均先物は6万4340円 - みんかぶ FX/為替
- 日経平均先物(日経225先物) - 日本経済新聞
- 【市場反応】米・10月消費者信頼感指数は予想外に上昇、9月新築住宅販売件数は予想上回る、ドル続伸 - ザイFX!
- 10月28日(水)の注目指標 - ザイFX!