28日(水)の東京市場で、日経平均株価は前日比685円82銭高の63,954円19銭と続伸しました。前日の米国市場で半導体株が上がり、韓国の株価指数も大きく上昇したことから、半導体などAI関連株に海外の短期筋の買いが入りました。一方、TOPIXは5.66ポイント安の3,991.71と3営業日ぶりに小反落しています。

10月28日(水)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 63,954.19円 +685.82(+1.08%)
TOPIX 3,991.71 −5.66(−0.14%)
参考 値
日経平均の前引け 64,067円(前日比+798円)
日経平均の取引時間中の上げ幅 一時1,040円
JPXプライム150指数 1,679.97(横ばい)
東証プライムの売買高 約23億8,210万株
東証プライムの売買代金 約8兆742億円
東証プライムの値上がり/値下がり/横ばい 432/1,096/25銘柄

何があった?

米国と韓国の半導体株高が追い風に。 27日の米国市場では、ブロードコムがAI開発企業アンソロピックの半導体の調達を支える資金の枠組みを米金融大手と作ったと発表するなど、AI関連株が相場を引っ張りました。日本経済新聞によると、これでAI開発が続けられるのかという心配がやわらいだとされています。

SKハイニックスの好決算でKOSPIが大幅高。 韓国の半導体大手SKハイニックスの7〜9月期決算は、純利益が前年同期の3.2倍となり、株価は一時11%上がりました。半導体株の比率が高い韓国総合株価指数(KOSPI)も大きく上昇し、その流れで日本の半導体関連株にも買いが広がりました。

半導体関連の値がさ株が日経平均を押し上げ。 アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、イビデン、TDK、レーザーテックなどが上がりました。値上がり率の上位には、キオクシア(+14.99%)、さくらインターネット(+16.95%)、MARUWA(+14.89%)、TOWA(+10.78%)などが並んでいます。日経平均は前場に6万4,000円台に乗せ、後場には上げ幅が一時1,040円まで広がりましたが、戻り待ちの売りに押されて上げ幅を縮めて終えました。

ゲーム株や内需株は売られる。 コナミグループ、バンダイナムコホールディングス、カプコンなどのゲーム株が下げ、カプコンは12.53%安となりました。食品などの内需株や保険、商社も下げが目立ち、日東電工、東京海上ホールディングス、キヤノンなども値下がりしています。

注目ポイント

  • またも「日経平均だけ高い」形に。 日経平均は1%を超えて上がった一方、東証プライムでは値上がりが432銘柄(全体の3割弱)にとどまり、値下がりが1,096銘柄でした。TOPIXもわずかに下げています。半導体などの値がさ株が日経平均を大きく動かし、市場全体の動きとずれる日が今週は続いています。

  • 売買代金は8兆円台に膨らむ。 東証プライムの売買代金は約8兆742億円と、前日(約6兆9,360億円)より大きく増えました。半導体株への買いと、それ以外の銘柄の売りの両方が活発だったことがうかがえます。

  • FOMCの結果は明日の未明。 FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果は日本時間29日午前3時に発表され、続いてウォーシュFRB議長が記者会見をします。日銀の金融政策決定会合も29〜30日に開かれます。今夜の米国の取引終了後にはマイクロソフトとアルファベットが決算を発表する予定で、国内でも主要企業の決算発表が本格化します。

ひとこと解説

「値がさ株」とは 1株あたりの株価が高い銘柄のことです。日経平均は、選ばれた225銘柄の株価をもとに計算する「株価平均型」の指数なので、株価の高い銘柄が上がると指数への影響が大きくなります。たとえばアドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどは、数銘柄だけで日経平均を数百円動かすことがあります。

これに対してTOPIXは、東証の多くの銘柄を時価総額(株価×発行済み株式数)の大きさに応じて計算する指数で、市場全体の動きを反映しやすいとされます。きょうのように「日経平均は大幅高なのにTOPIXは下落」という日は、一部の値がさ株だけが大きく上がっていたことを示しています。

出典