27日(火)夜の米国市場は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の初日です。前日は、AI開発のアンソロピックによるIPO(新規株式公開)の申請書類の公開をきっかけにハイテク株が買い戻され、3指数そろって反発しました。今夜も原油価格の下落を背景に、株価指数先物は3指数そろって上昇しています。

26日(月)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 52,361.58ドル +146.42(+0.28%)
S&P500種株価指数 7,676.77 +53.09(+0.70%)
ナスダック総合指数 26,169.38 +214.04(+0.82%)
米株価指数先物(12月限) 東京時間20時23分 東京時間21時36分ごろ
ダウ平均先物 52,697.00(+147.00、+0.28%) 52,749.00(+199.00、+0.38%)
S&P500先物 7,740.25(+25.75、+0.33%) 7,746.25(+31.75、+0.41%)
ナスダック100先物 29,592.50(+155.25、+0.53%) 29,604.25(+167.00、+0.57%)

※20時23分はみんかぶ、21時36分ごろは米ヤフーファイナンスの表示によります。

27日(火)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 63,268.37円 +1,078.72(+1.73%)
TOPIX 3,997.37 +24.39(+0.61%)
取引開始前に決算を発表した主な企業(7〜9月期) 内容
ボーイング 売上高242億ドル(前年同期比+4%)、1株損失0.26ドル(前年同期は7.14ドルの損失)、受注残は過去最高の7,454億ドル
コカ・コーラ 売上高134億ドル(+7%)、比較可能ベースの1株利益0.91ドル(+11%)。年間見通しを引き上げ
UPS 売上高229億ドル(+6.7%)、調整後1株利益1.69ドル(前年同期は1.74ドル)。年間見通しを引き上げ
21時30分に発表された経済指標 結果 前回
米耐久財受注(9月・速報値、前月比) +1.8% −0.1%

何があった?

先物は夕方から上げ幅を広げる。 フィスコは東京時間13時30分の時点で、ナスダック100先物が小幅安となるなど売り買いが交錯する展開を見込んでいました。その後、先物は夕方にかけて上げ幅を広げ、21時半すぎには3指数そろって0.4〜0.6%ほど高くなっています。米ヤフーファイナンスによると、米10年債の利回りは4.97%台とやや低下しています。

原油はイランをめぐる停戦への期待で下落。 イランの最高指導者が戦争を終わらせるための条件を追求するよう呼びかけたと伝わり、WTI原油先物(12月限)は100ドル台まで下げています。一方で、サウジアラビアの製油所が攻撃を受けたとの報道もあり、供給への不安は消えていません。

ボーイングは赤字が大きく縮小。 米航空機大手ボーイングの7〜9月期は、最終損益が1億1,600万ドルの赤字と、前年同期の53億ドル超の赤字から大きく縮みました。防衛部門の売上高が15%増えた一方、民間機部門は3%減でした。CNBCによると、売上高が市場予想を上回ったことで、株価は取引開始前に1%ほど上がっています。

コカ・コーラとUPSは年間見通しを引き上げ。 コカ・コーラは販売数量が5%増え、比較可能ベースの1株利益が市場予想の0.88ドルを上回りました。2026年の比較可能ベースの1株利益の伸びの見通しは「9〜10%」から「少なくとも11%」に引き上げています。物流大手UPSは、すべての部門で売上高が伸び、年間の見通しを引き上げました。UPSの株価は取引開始前に2%前後上がったと伝えられています。

耐久財受注はプラスに転じる。 21時30分に発表された9月の耐久財受注(速報値)は前月比1.8%増と、8月の0.1%減からプラスに転じました。事前の予想は媒体によって1.3〜1.9%と幅があり、予想と比べた受け止めは分かれています。

注目ポイント

  • 23時に経済指標が集中。 10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数(予想80.4、前回81.9)と、9月の新築住宅販売件数(予想65.5万件、前回68.4万件)が発表されます。消費者の気持ちが冷えていないかが確認されます。

  • FOMCは明日まで。 FOMCは28日まで開かれ、結果は日本時間29日午前3時に発表されます。米ヤフーファイナンスによると、CMEグループの集計では今回の利上げの確率は約10%と、据え置きの見方が多数です。焦点は、12月の利上げを示唆するかどうかです。

  • 引け後にはビザなどが決算。 取引終了後には、ビザ、ロビンフッド、シーゲイト、NXPセミコンダクターズなどが決算を発表する予定です。28日にはマイクロソフトとアルファベット、29日にはアマゾンの決算が控えています。

  • 原油と中東情勢。 停戦への期待と攻撃の報道が入り混じり、原油は大きく上下しやすい状態です。原油の動きはインフレの見通しを通じて、金利や株価にも影響します。

ひとこと解説

「耐久財受注」ってなに? 自動車、航空機、機械、家電など、3年以上使うことを前提にしたモノの受注額を集計した米国の経済指標で、米商務省が毎月発表します。企業がどれだけ設備などにお金を使おうとしているかの手がかりになります。ただし、航空機は1件の受注額が大きく、月ごとの数字がぶれやすいため、市場では「輸送用機器を除く」数字や、航空機を除いた「コア資本財」の受注もあわせて見るのが一般的です。

出典