27日(火)の東京市場で、日経平均株価は前日比1,078円72銭高の63,268円37銭と4営業日ぶりに大幅反発し、6万3,000円台を回復しました。米AI企業アンソロピックの新規株式公開(IPO)の申請を受けて前日の米国市場でハイテク株が上がった流れを引き継ぎ、前日に売られた半導体関連株に買い戻しが入りました。TOPIXも24.39ポイント高の3,997.37と続伸しています。
| 10月27日(火)の東京市場 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 63,268.37円 | +1,078.72(+1.73%) |
| TOPIX | 3,997.37 | +24.39(+0.61%) |
| 参考 | 値 |
|---|---|
| 日経平均の始値 | 62,569.08円(前日比+379.43円) |
| 日経平均の取引時間中の上げ幅 | 一時1,400円超 |
| 東証プライムの売買高 | 約22億4,473万株 |
| 東証プライムの売買代金 | 約6兆9,360億円 |
| 東証プライムの値上がり/値下がり銘柄の割合 | 45.3%/51.4% |
何があった?
アンソロピックのIPO申請がAI株の追い風に。 26日、対話型AI「Claude」を開発する米アンソロピックがIPOの目論見書を米当局に提出し、AI分野の成長への期待が高まりました。これを受けて米国の主要3指数はそろって上がり、その流れが東京市場にも波及しました。共同通信によると、半導体株の比率が高い韓国の株価指数が上がったことも追い風になりました。
半導体関連株に買い戻し。 日経平均は寄り付きから379円高で始まり、午前中には上げ幅が一時1,400円を超えて6万3,600円台まで上がる場面がありました。フィスコによると、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、イビデン、TDK、レーザーテック、ディスコなど、前日に売られた半導体・電子部品関連の値がさ株が買われました。後場は、FOMCなどの重要イベントを控えて高値圏でのもみ合いとなり、上げ幅をやや縮めて取引を終えています。
原油高の一服も支えに。 中東情勢をめぐる緊張緩和への期待から米原油先物の上昇が一服し、米長期金利が下がったことも投資家心理を支えました。また、日経平均が3日続落していたことから、割安感のある銘柄に買い戻しが入ったとも伝えられています。
不動産・医薬品株には売り。 一方で、リクルートホールディングス、第一三共、中外製薬、ファーストリテイリング、ソニーグループ、住友不動産、三井不動産などは値下がりしました。
注目ポイント
値下がり銘柄のほうが多い。 日経平均は1.73%の大幅高でしたが、東証プライムでは値上がりが45.3%、値下がりが51.4%と、値下がりのほうが多くなりました。業種別では非鉄金属、電気機器、銀行業が上がり、不動産業、医薬品、陸運業が下げています。前日(26日)は日経平均が下がって値上がり銘柄が多かったため、2日続けて「指数と市場全体の向きが逆」になった形です。
TOPIXは4,000の手前。 TOPIXの上昇率は0.61%と日経平均の3分の1ほどにとどまり、4,000ポイントの節目にはわずかに届きませんでした。
FOMCの結果待ち。 米国のFOMC(連邦公開市場委員会)は今日から28日まで開かれ、結果は日本時間29日未明に出ます。今週はマイクロソフトやアルファベット、アマゾンなど米ハイテク大手の決算も控えており、半導体関連株の買い戻しが続くかどうかが日経平均の行方を左右しそうです。
ひとこと解説
「買い戻し」とは 大きく値下がりした株に、再び買いが入ることを指します。前に売った投資家が買い直すことや、空売り(株を借りて先に売る取引)をしていた投資家が借りた株を返すために買うことなどが含まれます。
悪いニュースで売られすぎた銘柄に、別の良いニュースがきっかけとなって買い戻しが集まると、きょうのように前日の下げを一気に取り戻すような大きな値動きになることがあります。ただし、買い戻しは一時的な動きで終わることもあるため、その後も買いが続くかどうかは別の材料次第です。