26日(月)の東京市場で、日経平均株価は前週末比503円51銭安の62,189円65銭と3日続落しました。AI関連ビジネスの成長性への心配が続き、半導体関連の値がさ株に売りが出たことが指数を押し下げました。約3カ月ぶりの安値水準です。一方、原油高を受けて商社や資源関連株が買われ、TOPIXは7.17ポイント高の3,972.98と3営業日ぶりに反発しました。日経平均とTOPIXの向きが分かれた1日です。

10月26日(月)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 62,189.65円 −503.51(−0.80%)
TOPIX 3,972.98 +7.17(+0.18%)
参考 値
日経平均の午前の終値 62,214.66円(前週末比−478.50円)
TOPIXの午前の終値 3,979.34(前週末比+13.53)
日経平均の取引時間中の最大の下げ幅 598.82円
東証プライムの売買高 約21億2,782万株
東証プライムの売買代金 約6兆6,438億円
東証プライムの値上がり/値下がり銘柄数 818/686

何があった?

米国株安と原油高で売りが先行。 23日の米国市場では、中東情勢の悪化で原油価格が急伸し、NYダウが652ドル安となりました。この流れを受けて、東京市場も寄り付きから売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時600円近くまで広がりました。

AI関連ビジネスへの心配が続く。 共同通信によると、AI分野への巨額投資が米国のハイテク大手の経営を圧迫しており、AIビジネスの成長が市場の期待より緩やかになるとの見方が重荷になりました。今週から日米のハイテク企業の決算発表が本格化するのを前に、利益を確定する売りも出たと伝えています。

値がさ株3銘柄で約600円の押し下げ。 フィスコの集計によると、アドバンテスト1銘柄で日経平均を約274円、東京エレクトロンが約176円、ファーストリテイリングが約154円押し下げました。この3銘柄の影響だけで、日経平均の下げ幅を上回る計算です。イビデンやTDKも値下がりしています。

商社・資源株が相場を支える。 原油高を受けてINPEXが買われたほか、豊田通商や三菱商事、伊藤忠商事など商社株が上昇しました。コナミグループや中外製薬も値上がりしています。共同通信は、直近の下落の反動で割安感のある銘柄に買い戻しが入ったことも相場を支えたと伝えています。

注目ポイント

  • 値上がり銘柄のほうが多い。 日経平均は下げましたが、東証プライムでは値上がりが818銘柄と、値下がりの686銘柄を上回りました。業種別では鉱業、石油・石炭製品、卸売業などが上がり、非鉄金属、電気機器、証券・商品先物取引業などが下げています。前週末(23日)とは逆に、一部の半導体株が指数を押し下げ、市場全体は底堅かった形です。

  • 売買代金は約6.6兆円に減少。 前週末の約8.9兆円から減りました。FOMCや日銀の会合、大型決算を控えて、様子見の雰囲気もうかがえます。

  • 今週は大型イベントが続く。 米国ではハイテク大手の決算が相次ぎ、日米の金融政策の会合も予定されています。半導体関連株の流れが変わるかどうかが、日経平均の行方を左右しそうです。

ひとこと解説

「寄与度」とは ある銘柄の値動きが、日経平均を何円動かしたかを示す数字です。日経平均は株価の高い銘柄(値がさ株)の影響を受けやすいしくみのため、アドバンテストや東京エレクトロンなど一部の銘柄が大きく動くと、指数全体も大きく動きます。

きょうのように、日経平均は下がったのにTOPIXは上がる「ねじれ」が起きたときは、寄与度の大きい銘柄を見ると理由がわかりやすくなります。

出典