23日(金)の東京市場で、日経平均株価は前日比214円68銭安の62,693円16銭と続落しました。前日の米国市場でハイテク株が大きく下げた流れを受け、朝方からAI・半導体関連株に売りが広がり、下げ幅は一時1,400円を超えて約3カ月ぶりに6万2,000円を割り込みました。ただ、その後は押し目買いが入って下げ幅を大きく縮めています。終値は7月30日以来の安値水準です。TOPIXも31.69ポイント安の3,965.81と続落しました。

10月23日(金)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 62,693.16円 −214.68(−0.34%)
TOPIX 3,965.81 −31.69(−0.79%)
JPXプライム150指数 1,668.64 −15.24(−0.91%)
参考 値
日経平均の午前の終値 61,825.26円(前日比−1,082.58円)
TOPIXの午前の終値 3,924.70(前日比−72.80)
東証プライムの売買高 約28億8,432万株
東証プライムの売買代金 約8兆9,383億円
東証プライムの値上がり/値下がり銘柄数 553/951(変わらず48)

何があった?

米ハイテク株安が朝から重荷に。 22日の米国市場では、AIへの巨額投資に見合う収益が上がるのかという心配から、ナスダック総合指数が2.6%下げました。日本経済新聞によると、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6.7%下落しています。メタやテスラの決算をきっかけに、AI投資の採算への疑問が改めて意識されたと、フィスコは伝えています。この流れを受け、東京市場でも寄り付きからAI・半導体関連株に売りが集まりました。

一時1,400円超安、6万2,000円割れ。 日経平均は午前中に下げ幅を広げ、前場を1,082円安の61,825円で終えました。日本経済新聞によると、22日時点で約61,400円にあった200日移動平均線に近づいたものの、そこを下回ることはありませんでした。

後場は押し目買いで下げ渋り。 午後に入ると値下がりした銘柄を拾う買いが入り、下げ幅は大きく縮小しました。日本経済新聞によると、ソフトバンクグループやアドバンテストは下げ幅を縮め、東京エレクトロンは値上がりに転じています。午前の下げ幅のおよそ8割を取り戻して取引を終えた形です。

国内向けの銘柄に買い。 日本の10年物国債の利回りが一時2.755%と約3カ月ぶりの低さまで下がったことで、不動産株が買われました。円高を受けて、小売りや食品など国内での売り上げが中心の銘柄にも資金が向かっています。ファーストリテイリングや中外製薬が値上がりした一方、TDKや日東電工、コナミグループなどは値下がりしました。

ほかの警戒材料も。 日本経済新聞は、11月3日の米中間選挙で民主党が上下両院で勝つとの見方から、AI向けのデータセンター建設への規制が強まるとの警戒も重荷になったと伝えています。フィスコは、中東情勢の緊張による原油高も投資家心理を冷やしたとしています。

注目ポイント

  • TOPIXの下落率のほうが大きい。 前日とは逆に、きょうはTOPIX(−0.79%)の下げ率が日経平均(−0.34%)を上回りました。東証プライムでは値下がり銘柄が951と、値上がりの553を大きく上回っています。業種別では銀行業、海運業、非鉄金属が下げ、不動産業、小売業、水産・農林業が上がりました。指数への影響が大きい一部の値がさ株が持ち直した一方で、市場全体には売りが広く残った1日といえます。

  • 売買代金は約8.9兆円と膨らむ。 前日の約7兆円から増え、急落の場面で売り買いが活発になったことがうかがえます。

  • 週明けは200日線と米国株の流れ。 東京市場では、日経平均が200日移動平均線の手前で踏みとどまれるかが注目されそうです。今夜の米国市場でハイテク株の売りが落ち着くかどうかも、週明けの手がかりになります。

ひとこと解説

「押し目買い」とは 上がる流れの中で、株価が一時的に下がったところを狙って買うことです。「押し目」は、上り坂の途中にある小さなくぼみのような値下がりを指します。

きょうのように朝方に大きく下げたあと、こうした買いが入ると下げ幅が縮まります。ニュースでは「押し目買いが入り下げ渋った」のように使われます。

出典