22日(木)の東京市場で、日経平均株価は前日比1,713円40銭安の62,907円84銭と大幅に反落し、6万3,000円を割り込みました。米国の半導体製造装置大手の決算やメタ・プラットフォームズの巨額のAI投資を受けて、AI・半導体関連株に売りが集まりました。終値はこの日の最安値で、1日を通して下げ幅を広げた形です。TOPIXも46.23ポイント安の3,997.50と反落し、4,000の大台を下回りました。

10月22日(木)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 62,907.84円 −1,713.40(−2.65%)
TOPIX 3,997.50 −46.23(−1.14%)
参考 値
日経平均の午前の終値 63,917.43円(前日比−703.81円)
TOPIXの午前の終値 4,032.22(前日比−11.51)
日経平均の後場の始値 63,711.96円(前日比−909.28円)
東証プライムの売買高 約21億9,167万株
東証プライムの売買代金 約7兆569億円

何があった?

朝は上げても、すぐに売りが優勢に。 前日の米国市場はダウが360ドル高と上がり、東京市場も朝方は一時プラスに浮上する場面がありました。ただ、フィスコによると、半導体製造装置やAI関連の値がさ株に売りが広がり、前場の終盤には6万4,000円を割り込みました。後場に入っても売りは止まらず、日経平均は下げ幅を広げ続け、7月30日以来の安値水準で取引を終えています。

米企業の決算が半導体株の重荷に。 共同通信は、海外企業の決算発表を受けて半導体関連株が値下がりし、相場全体を押し下げたと伝えています。フィスコは、米半導体製造装置大手ラムリサーチの売上高見通しをめぐる不透明感を売りの材料に挙げました。また、21日に決算を発表したメタは、7〜9月期の売上高が前年同期比26%増の646億ドルと伸びた一方、同じ期間の設備投資は349億ドルにのぼり、通期の設備投資見通しを1,350億〜1,450億ドルとしています。メディアIRは、AI需要の強さが示された一方で、投資を回収するまでの時間が意識されたと分析しています。

値がさ株が指数を押し下げ。 フィスコによると、午前の時点で東京エレクトロン1銘柄が日経平均を約240円押し下げ、アドバンテスト(約181円)、ソフトバンクグループ(約134円)、イビデン(約82円)が続きました。一方で、リクルートホールディングスは約49円の押し上げ役となり、ベイカレントやソニーグループ、トレンドマイクロなども値上がりしています。

中東の報道も警戒材料に。 米国務省が湾岸地域の大使館職員らへの退避命令を準備しているとの報道を受け、対イラン攻撃の再開が警戒されて原油価格が上昇に転じたことも、投資家心理を冷やしました。フィスコは、韓国・台湾などアジアの株価の下落も重荷になったとみています。

注目ポイント

  • 指数ほどは全面安ではない。 東証プライムで値下がりした銘柄は全体の5割強にとどまり、業種別では保険業、サービス業、鉱業が上がりました。下げたのは非鉄金属、ガラス・土石製品、銀行業などです。日経平均の大きな下げは、指数への影響が大きい一部の主力株によるところが大きかったといえます。TOPIXの下落率(−1.14%)が日経平均(−2.65%)の半分以下だったのもそのためです。

  • 前日の反発分を大きく上回る下げ。 日経平均は前日21日に545円高と反発していましたが、きょうはその3倍あまりを下げました。19・20日の下げとあわせると、6万4,000〜6万5,000円台で上値の重い展開が続いています。

  • あすは消費者物価指数。 23日朝8時30分には日本の9月の全国消費者物価指数(CPI)が発表される予定です。今夜の米国市場では、半導体株の動きと原油価格が引き続き手がかりになりそうです。

ひとこと解説

「安値引け」とは その日の取引の終値が、1日のうちで最も安い値段(安値)と同じになることです。取引の最後まで売りが続き、持ち直す場面がないまま終わったことを意味します。

反対に、終値が1日で最も高い値段と同じになることを「高値引け」と呼びます。どちらも、その日の取引の終わりにかけての勢いを表すものとして、ニュースでよく使われます。

出典