21日(水)の東京市場で、日経平均株価は前日比545円82銭高の64,621円24銭と3営業日ぶりに反発しました。米国とイランの戦闘終結に向けた協議が進むとの期待から原油高が一服し、前日まで売られたAI・半導体関連株に買い戻しが入りました。ただ、朝方に一時1,300円を超えた上げ幅は、大引けにかけて半分以下に縮まっています。TOPIXも34.52ポイント高の4,043.73と反発しました。

10月21日(水)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 64,621.24円 +545.82(+0.85%)
TOPIX 4,043.73 +34.52(+0.86%)
参考 値
日経平均の始値 64,885.95円(前日比+810.53円)
日経平均の午前の終値 64,823.55円(前日比+748.13円)
TOPIXの午前の終値 4,053.20(前日比+43.99)
東証プライムの売買高 約21億7,903万株

何があった?

原油高の一服で買い安心感。 前日20日の米国市場では、米国とイランの戦闘終結に向けた協議が進んでいるとの思惑から原油の値上がりが一服し、NYダウが529ドル高と反発していました。共同通信は、この流れを受けて東京市場でも買い注文が優勢になったと伝えています。フィスコによると、日経平均は前日までの2日間で1,200円超下げていたため、その反動の買い戻しも入りました。

AI・半導体株が上げを主導。 日本経済新聞によると、米宇宙企業スペースXが発表した7〜9月期決算で売上高などが市場予想を上回り、AI事業の急成長も示されました。時間外取引ではナスダック100指数の先物も堅調で、東京市場ではAI・半導体関連株に買いが広がりました。フィスコによると、午前の段階でアドバンテスト1銘柄が日経平均を約94円押し上げ、東京エレクトロン(約91円)、ソフトバンクグループ(約81円)、イビデン(約59円)も続きました。

6万5,000円を超えると売りも。 日経平均は朝方に一時1,300円超上がり65,400円台に乗せましたが、節目の6万5,000円を上回る場面では戻り売りが強まりました。午前の終値は748円高で、午後はさらに上げ幅を縮めて545円高で取引を終えています。

値下がりした銘柄も。 午前の時点では、KDDIやファーストリテイリング、花王、イオンなどが値下がりしました。フィスコによると、午前の業種別では非鉄金属、銀行、精密機器が上がり、小売、ゴム製品、パルプ・紙が下げています。

注目ポイント

  • 9月の輸出は9月として過去最高。 朝方に発表された9月の貿易統計で、輸出額は前年同月比16.7%増の10兆9,723億円と、比較できる1979年以降で9月として最も多くなりました(日本経済新聞)。半導体関連の製品がけん引しています。一方、貿易収支は5,365億円の赤字で、5カ月続けての赤字でした。

  • 2日間の下げの半分ほどを取り戻す。 日経平均は19・20日の2日間で合計1,248円下げていました。きょうの545円高で、その下げの半分弱を取り戻した形です。日本経済新聞は、AIへの投資が行き過ぎではないかとの懸念がなお強く、月末から本格化する国内外のハイテク企業の決算を見極めたいとの声も伝えています。

  • 今夜の米国市場と原油。 米国とイランの協議をめぐる報道と原油価格の動きは、引き続き相場の手がかりになりそうです。

ひとこと解説

「戻り売り」とは 株価が下がったあとに持ち直してきた場面で出る売りのことです。下がる前に買って値下がりで損をしていた人が、「元の値段近くまで戻ったら売りたい」と考えて売りを出すため、節目の水準などで上値が重くなりやすくなります。

きょうの日経平均も、6万5,000円という切りのよい水準を超えたところで売りが増え、上げ幅が縮まりました。大きく上げて始まった日に「どこで伸び悩んだか」を見ておくと、売りたい人が多い水準を知る手がかりになります。

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