19日(月)の米国市場は、前週末に大きく売られたAI・半導体関連株に買い戻しが入り、ナスダック総合指数が1.1%高、S&P500も0.4%高と反発しました。一方で、中東の供給不安から原油が上がり、長期金利も上昇したことが重荷となり、NYダウは小幅に下げて終えました。けさの日経平均先物は、19日の大阪の終値をやや下回る水準です。

10月19日(月)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 51,966.03ドル -36.38(-0.07%)
S&P500種株価指数 7,690.73 +31.29(+0.4%)
ナスダック総合指数 26,430.89 +290.85(+1.1%)
ラッセル2000(小型株) 2,728.30 +6.93(+0.3%)
参考 値
日経平均株価 19日終値 64,916.70円
CME日経平均先物(円建て)19日 64,825円(大阪の終値比-155円)
大阪取引所の日経225先物(12月限)20日6時時点 64,840円(-140円)
WTI原油先物(11月限) 1バレル103.66ドル(+2.25ドル)
ドル円(19日NY終値) 1ドル158.50円前後

※ナスダックの前日比はAP通信の集計(みんかぶでは+290.86)。

何があった?

AI株は持ち直し、それ以外は下げが目立つ。 前週はAIクラウド企業のコアウィーブを巡る借り入れへの不安から、ハイテク株が大きく下げていました。週明けの19日は、メモリー関連を含むハイテク株に買い戻しが入り、みんかぶによるとアマゾンが約5%、テスラが約4%値上がりし、エヌビディアやAMD、マイクロソフトも上げました。ただ、AP通信によると、AI・ハイテク以外の銘柄は多くが値下がりしました。共同通信は、先週上がっていた消費関連株に売りが出たことが相場の重荷になったと伝えています。話題の中心だったコアウィーブは、取引中に反発する場面があったものの、終盤に下げに転じて小幅安で終えました。

原油は8日続伸、1カ月ぶりの高値。 前日の時間外取引では、米国の対ロシア制裁の一時停止を受けて原油は下げていました。しかし、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアなどを攻撃したと伝わり、中東の供給への不安から買いが優勢になりました。WTI原油先物は103.66ドルと、9月中旬以来の高い水準で終えています。

金利上昇とドル高・円安。 原油高で物価が再び上がるとの警戒から米国債が売られ、10年債の利回りは5.1%台に上がりました。日米の金利差を意識した円売り・ドル買いで、ドル円は158円台半ばまで円安が進みました。

欧州株は1%超の下げ。 AP通信によると、週末の抗議デモを受けて政府の支出が膨らむとの懸念が出て、欧州の株式市場は1%を超えて下げました。

注目ポイント

  • 東京市場は「ハイテク高・原油高」の綱引き。 米国の半導体・AI関連の持ち直しは東京の関連株にとって手がかりになり得ますが、日経平均先物は前日の大阪の終値を小幅に下回っています。原油高と米金利の上昇が、他の業種にどう響くかも見どころです。

  • 158円台の円安。 みんかぶによると、ドル円は200日移動平均線(過去200日の平均値)の水準を試す動きとなっています。円安は輸出関連企業の業績の見方にはプラスに働きやすい一方、原油高と重なると輸入の負担が増えます。

  • 国内の予定。 12時35分に20年物国債の入札があります。長期金利が世界的に上がるなか、入札の結果は国内の金利の動きを見るうえでの材料になります。10時には中国の最優遇貸出金利(LPR)の発表も予定されています。

  • 今夜は米大型決算が本格化。 米国ではネットフリックス、GM、ユナイテッド航空などが決算を発表する予定です。経済指標では、21時30分に9月の住宅着工件数(市場予想131.0万件)と住宅建築許可件数が発表されます。週後半にはテスラやメタの決算が控えています。

ひとこと解説

「米国の長期金利が上がる」と株にどう響くの? 長期金利とは、主に10年物の国債の利回りのことです。国債が売られて価格が下がると、利回りは上がる関係にあります。

長期金利が上がると、企業がお金を借りるときのコストが高くなるほか、「安全な国債でも5%の利回りが得られるなら、値動きの大きい株を持つ理由が薄れる」と考える投資家も出てきます。特に、将来の成長への期待で株価が高くなっているハイテク株は、金利上昇の影響を受けやすいとされます。今回は、原油高による物価上昇への警戒が金利を押し上げており、原油・金利・株価がつながって動いているのがポイントです。

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