20日(火)の東京市場で、日経平均株価は前日比841円28銭安の64,075円42銭と続落しました。人工知能(AI)市場の先行きを懸念する見方から半導体関連株に売りが膨らみ、原油価格の高騰も重荷となりました。後場には下げ幅が1,000円を超えて、一時6万4,000円を割り込んでいます。前日わずかに上がったTOPIXも、58.27ポイント安の4,009.21と3日ぶりに反落しました。

10月20日(火)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 64,075.42円 -841.28(-1.30%)
TOPIX 4,009.21 -58.27(-1.43%)
参考 値
日経平均の午前の終値 64,512.35円(前日比-404.35円)
TOPIXの午前の終値 4,031.85(前日比-35.63)
東証プライムの売買高 約21億4,872万株

何があった?

米国のハイテク株高は続かず。 前日19日の米国市場では、AI・半導体関連株に買い戻しが入り、ナスダック総合指数が1.1%上がっていました。ただ、東京市場では寄り付きから売りが先行しました。日本経済新聞によると、半導体株の比重が大きい韓国の株価指数(KOSPI)が安く始まったことも投資家心理を冷やしました。日本インタビュ新聞は、ナスダック100指数の先物が軟調だったことや、韓国・台湾株の下落も重荷になったと伝えています。

ソフトバンクグループが大きな重荷に。 指数への影響が大きい銘柄に売りが広がり、フィスコによると、午前の段階でソフトバンクグループ1銘柄が日経平均を約206円押し下げました。フジクラ、京セラ、TDK、キオクシアホールディングスなども値下がりしています。午前は404円安まで下げ幅を縮めましたが、後場に入って再び売りが強まりました。

原油高と金利上昇も逆風。 前日の米国市場では、中東情勢への不安から原油先物が8日続けて上がり、米国の長期金利も上昇していました。共同通信は、原油価格の高騰が東京市場でも相場の重荷になったと伝えています。

一部には買いも。 午前の時点では、アドバンテストとファーストリテイリングが日経平均を下支えしました。日本経済新聞によると、ファーストリテイリングは傘下のユニクロで一部商品の値上げを発表したことが材料視されました。また、AI・半導体株から抜けた資金の受け皿として、外食など内需株の一角も高くなりました。

注目ポイント

  • 2日間で1,200円超の下げ。 日経平均は前日の407円安に続いて841円下げ、2日間の下げ幅は合計で1,248円になりました。19日は朝方の大きな下げから戻した一方、20日は午前に下げ幅を縮めたあと、午後に再び下げが広がった点が違いです。

  • 今回はTOPIXも下落。 19日は日経平均が下げてもTOPIXはわずかに上昇していましたが、20日はTOPIXも1.4%下げました。日本インタビュ新聞によると、東証プライムでは値下がりした銘柄が大半を占め、業種別では非鉄金属や銀行の下げが目立ちました。半導体以外にも売りが広がった一日でした。

  • 今夜の米国市場。 米国ではネットフリックスやGMなどの決算発表が予定されています。原油と米国の長期金利の動きとあわせて、あすの東京市場の手がかりになりそうです。

ひとこと解説

「値がさ株」と日経平均の関係 日経平均は、225の銘柄の株価をもとに計算する指数で、株価の高い「値がさ株」の動きが大きく反映されやすい仕組みです。そのため、ソフトバンクグループやアドバンテスト、ファーストリテイリングなどの一部の銘柄の値動きだけで、日経平均が数百円動くこともあります。

一方のTOPIXは、東証プライム市場の銘柄を時価総額(会社の規模)に応じて組み入れた指数です。きのうのように日経平均とTOPIXが逆に動いた日と、きょうのようにそろって下げた日を見比べると、下げが一部の銘柄に偏っていたのか、市場全体に広がっていたのかを読み取る手がかりになります。

出典