19日(月)夜の米国市場は、週明けの取引になります。前週末16日はAI関連への投資不安と原油高でナスダック総合指数が2.1%下げましたが、きょうの時間外取引ではハイテク株を中心に買い戻しの動きが出ています。日本時間23時には10月のNAHB住宅市場指数が発表されます。

16日(金)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 52,002.41ドル -175.28(-0.34%)
S&P500種株価指数 7,659.44 -84.62(-1.1%)
ナスダック総合指数 26,140.03 -572.99(-2.1%)
ラッセル2000(小型株) 2,721.37 -45.90(-1.7%)
米株価指数先物(12月限・東京時間19時41分) 価格 前日比
ダウ平均先物 52,199 -15(-0.03%)
S&P500先物 7,740.75 +36.50(+0.47%)
ナスダック100先物 29,688.50 +297.00(+1.01%)
19日(月)の東京市場 終値 前週末比
日経平均株価 64,916.70円 -407.59(-0.62%)
TOPIX 4,067.48 +1.48(+0.04%)
今夜の予定(日本時間) 市場予想 前回
21:30 カナダ 9月消費者物価指数・前年比 3.2% 3.0%
23:00 米国 10月NAHB住宅市場指数 31 32
取引開始前の決算 フィフス・サード・バンコープ(1株利益の予想1.09ドル、前年同期0.93ドル) —
取引終了後の決算 スチール・ダイナミクス、W.R.バークレー、クラウン・ホールディングス、AGNCインベストメントなど —

※市場予想はみんかぶ FX/為替、決算予定と予想はStockTitanの集計。

何があった?

前週末はハイテク株が大崩れ。 16日の米国市場では、AIクラウド企業のコアウィーブを巡る借り入れ(債務)への不安が再び強まり、半導体・AI関連株が売られました。ナスダックは週間でも4.5%下げ、AP通信によるとS&P500とともに6月以来の大きな週間下落でした。一方、ダウは週間ではプラスを保っています。

時間外では買い戻し、ただしダウは伸び悩み。 きょうのアジア時間の取引では、米株価指数先物がそろって上昇して始まりました。みんかぶによると、エヌビディアのCEOが「根本的な状況は変わらない」としてAI株の下落はいずれ収まるとの見方を示したことが、ハイテク株の支えになったとされています。エヌビディアはコアウィーブの株式の約1割を持つ大株主です。ただ、夕方以降はダウ先物が上げ幅を失い、ナスダック100先物だけが強い「まちまち」の形になっています。米国の取引開始前の時間帯には、インテルやマイクロン、サンディスクなど半導体・メモリー関連が値上がりしていると伝えられています。

原油は100ドル前後に下落。 トランプ米大統領は16日、ロシアに対する一部の制裁や関税を一時停止する大統領令に署名しました。ロシア産の燃料の供給が増えるとの見方から、きょうの原油先物は下げています。前週末に約1カ月ぶりに1バレル100ドル台に乗せたWTI原油先物は、100ドル前後まで下がりました。ブレント原油も2%前後の下げと伝えられています。

東京市場は下げ渋り。 日経平均は朝方に1,400円を超えて下げ、6万4,000円を割り込む場面がありましたが、午後は米株価指数先物の上昇などを支えに戻し、407円安で終えました。

注目ポイント

  • ハイテク株の買い戻しは続くか。 先物の段階ではナスダック100が1%前後高と、前週末の下げを一部取り戻す動きです。ただ、コアウィーブの社債を巡る不安は解消されたわけではありません。取引が始まってからも半導体・AI関連に買いが続くかが、あすの東京市場の手がかりになりそうです。

  • NAHB住宅市場指数。 住宅建設業者の景況感を表す指数で、市場予想は31と前回の32からさらに下がる見込みです。金利が高い状態が続くなか、住宅ローン金利の高さが住宅市場にどこまで響いているかを確かめる材料になります。

  • 原油安が物価の見方を変えるか。 先週はCPIやPPIの上振れで、10月27〜28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向けて利上げの見方が戻りました。原油の下落が続けば、物価の先行きの見方が和らぐ可能性もあります。一方で、中東の供給への不安は残っていると伝えられています。

  • 今週の大型決算の前哨戦。 今夜は地方銀行のフィフス・サードが取引開始前に発表します。あす20日の米国市場ではGM、3M、GEエアロスペースの決算、取引終了後にはネットフリックスが控えており、週半ばのメタやテスラに向けて決算への関心が高まっていきます。

ひとこと解説

「NAHB住宅市場指数」ってなに? 全米住宅建設業者協会(NAHB)が毎月、住宅を建てる会社に「いまの販売状況」「今後6カ月の販売の見通し」「見に来るお客さんの多さ」をたずね、その答えを0〜100の数字にまとめたものです。50が「良い」と「悪い」の分かれ目で、50を下回ると、悪いと感じている業者の方が多いことを意味します。

住宅は購入額が大きく、家具や家電などの消費にも広がるため、住宅市場は景気全体の動きを映しやすい分野とされます。また、住宅ローン金利の影響を受けやすいので、金利の高さが景気にどう効いているかを見るヒントにもなります。

出典