13日(火)の米国市場で、NYダウは前日比180.45ドル安の51,670.10ドルと、4営業日ぶりに値下がりしました。大手銀行の決算を受けて取引の序盤には450ドルを超えて上げる場面もありましたが、その後は利益を確定する売りに押されました。ナスダック総合指数も続落し、S&P500はほぼ横ばいで取引を終えています。

10月13日(火)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 51,670.10ドル -180.45(-0.35%)
S&P500種株価指数 7,805.45 -1.79(-0.02%)
ナスダック総合指数 27,204.38 -41.52(-0.15%)
ラッセル2000 2,783.37 -11.11(-0.40%)
参考 値
大阪取引所の日経225先物(12月限)13日の日中清算値 67,960円
CME日経225先物(日本時間14日4時すぎ時点) 68,235円(大阪の清算値比+275円)
ドル円(14日朝) 158円30銭台

何があった?

銀行決算で買いが先行、その後は失速。 13日の取引開始前に、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、シティグループ、ウェルズ・ファーゴの7〜9月期決算が出そろいました。ゴールドマンや、同じ日に決算を発表した医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループの好決算を手がかりに、ダウは一時450ドルを超えて上昇しました。ただ、銀行株の値動きは決算の内容によって分かれ、1株利益が市場予想に届かなかったJPモルガンは下落して取引を終えています。指数は午後にかけて上げ幅を失い、下げに転じました。

ヘルスケア株の下げが目立つ。 ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は7〜9月期の売上高が市場予想を上回ったものの、医療機器部門の売上高が予想に届かなかったことが嫌気され、大幅に下落しました。メルクやアムジェンなど他の医薬品株も売られ、ヘルスケアはS&P500の業種別で下げの大きいグループになったと伝わっています。

メモリー半導体株安が続く。 中国のメモリー大手CXMT(長鑫存儲技術)が次世代DRAMの開発で前進したと伝わったことを受け、競争激化への警戒が続いています。マイクロン・テクノロジーや半導体製造装置のアプライド・マテリアルズが下落し、ハイテク株の多いナスダックの重荷になりました。一方、IBMやセールスフォース、メタ・プラットフォームズなどは上昇しています。

金利と中東情勢も意識。 米10年債利回りは5.2%台と高い水準にとどまっています。中東情勢の不透明感も残り、WTI原油先物は1バレル94ドル台で推移しました。共同通信は、こうした金利の高止まりや中東情勢が相場の重荷になったと伝えています。

注目ポイント

  • 東京市場は半導体株の動きに注目。 きのうの東京市場では日経平均が1,253円安と大きく下げました。CME日経225先物は大阪の清算値をやや上回る水準で推移しており、半導体関連株の下げが一服するかどうかが焦点になりそうです。

  • 今夜21時30分に米9月CPI。 日本時間の今夜、米国の9月消費者物価指数(CPI)が発表されます。米長期金利が高い水準にあるなか、インフレの勢いがどう示されるかは、米国の金融政策の見通しや為替相場にも影響しやすい材料です。発表を前に様子見ムードが強まる可能性も指摘されています。

  • 決算発表が続く。 14日はバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレー、オランダの半導体製造装置大手ASMLなどが決算を発表する予定です。ASMLの結果は、半導体関連株全体の手がかりとしても注目されます。

ひとこと解説

「利益確定の売り」ってなに? 株価が上がったところで株を売り、値上がり分の利益を手元に確保することを「利益確定(利食い)」といいます。好材料で株価が上がった直後は、それまでに株を買っていた人が売りに回りやすく、上げ幅が縮んだり、下げに転じたりすることがあります。

きのうのダウのように「一時大きく上げたのに、終わってみれば下落」という動きは、好材料そのものより、すでに期待が株価に反映されていたかどうか、売りたい人がどれだけいたかで決まる面があります。取引時間中の高値・安値と終値の両方を見ると、その日の市場の迷いが読み取りやすくなります。

出典