14日(水)の東京市場で、日経平均株価は前日比33円23銭安の67,744円29銭と、5営業日続けて値下がりしました。朝方は前日までの大幅安の反動で買い戻しが先行しましたが、午後に入ってハイテク株の一角が下げに転じ、小幅ながらマイナスで取引を終えています。TOPIXも13.89ポイント安と3日ぶりに反落しました。

10月14日(水)の東京市場 終値 前日比
日経平均株価 67,744.29円 -33.23(-0.05%)
TOPIX 4,096.78 -13.89(-0.34%)
参考 値
日経平均の寄り付き 67,942.23円(前日比+164.71円)
日経平均の取引時間中の値幅 67,533.10円〜68,408.14円
東証プライムの売買代金(概算) 7兆4,507億円
東証プライムの値上がり/値下がり銘柄の割合 38.9% / 57.4%
ドル円(15時前後) 158円29銭〜30銭

何があった?

朝は買い戻しで反発スタート。 日経平均は前日までの4日間で2,900円を超えて下げていたため、14日は買い戻しが先行し、164円高で取引を始めました。取引時間中には68,408円台まで上げる場面もありました。

午後、ASMLの決算をきっかけに半導体株が失速。 日本時間の午後、オランダの半導体製造装置大手ASMLが2026年7〜9月期の決算を発表しました。売上高は116億6,200万ユーロ、純利益は49億6,000万ユーロで、10〜12月期の売上高見通しは142億〜152億ユーロと示されています。この発表のあと、東京エレクトロンやレーザーテックなど国内の半導体関連株が下げに転じ、日経平均もマイナス圏に沈みました。前日から続く、中国のメモリー半導体メーカーが高性能製品を投入するとの計画への警戒も、半導体株の重荷になったと伝わっています。

指数を支えたのはファーストリテイリング。 日経平均への寄与度では、ファーストリテイリング1銘柄で約165円の押し上げとなり、ソフトバンクグループやリクルートホールディングスも上昇しました。一方、東京エレクトロンは1銘柄で約159円の押し下げとなり、オリンパスやキオクシアホールディングス、テルモなども下げています。日経平均の構成銘柄では、値上がり100、値下がり124でした。

業種別では下げが優勢。 東証の33業種のうち19業種が下落しました。銀行業、証券・商品先物取引業、精密機器の下げが目立ち、三菱UFJフィナンシャル・グループは1.94%安で取引を終えています。上昇したのは石油・石炭製品、非鉄金属などでした。プライム市場では値下がり銘柄が全体の57.4%を占め、前日の「指数は大幅安でも多くの銘柄は上昇」という構図から一転しました。

注目ポイント

  • 今夜の米9月CPI(消費者物価指数)。 米国の利下げ・利上げの見通しを左右する指標で、結果しだいで米国株や為替が大きく動く可能性があります。あすの東京市場の流れにも影響しやすい材料です。

  • 海外の半導体関連の決算。 ASMLに続き、半導体関連企業の決算発表が控えています。日経平均は半導体株の比重が大きいため、海外の決算への反応が指数の方向を決める場面が続いています。

  • 5日続落のあとの値動き。 日経平均は直近5営業日で大きく水準を切り下げています。下げ幅が小さくなってきたのか、再び大きく動くのかが一つの見どころです。

ひとこと解説

「寄与度」ってなに? 日経平均の値動きのうち、ある銘柄の株価の変化が何円分にあたるかを示した数字です。日経平均は株価の高い銘柄ほど影響が大きくなる仕組みのため、ファーストリテイリングや東京エレクトロンのような銘柄は、1社だけで100円以上も指数を動かすことがあります。

きょうは、この2社がほぼ同じくらいの大きさで逆方向に動いたことで、指数全体では「ほぼ横ばい」になりました。ニュースで「日経平均は小幅安」と聞いても、中身を見ると大きく上げた銘柄と大きく下げた銘柄が打ち消し合っていることがあります。寄与度のランキングを見ると、その日に指数を動かした主役がわかりやすくなります。

出典