12日(月)の米国市場は、まちまちの動きでした。原油価格の上昇でエネルギー株が買われ、NYダウは195ドル高となった一方、半導体株が大きく下げたことでナスダック総合指数は0.44%安、S&P500もわずかに下落しました。東京市場はきょう13日(火)、3連休明けの取引を迎えます。

12日(月)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 51,850.55ドル +195.60(+0.38%)
S&P500種株価指数 7,807.24 -4.30(-0.06%)
ナスダック総合指数 27,245.90 -120.27(-0.44%)
参考 値
日経平均(9日終値) 69,030.92円(-11.19円)
フィラデルフィア半導体株指数(SOX) 約2.6%下落
ドル円(12日NY終盤) 158円60銭前後

何があった?

原油が上昇、エネルギー株が支えに。 週末にサウジアラビアの首都リヤドの国際空港が攻撃を受けたと伝わり、中東の供給不安から原油先物が上昇しました。WTI原油先物(11月限)は前週末から2%を超えて上がり、93ドル台で取引を終えています。週末に伝わったロシア・ウクライナの「エネルギー停戦」の投稿で下がる場面もありましたが、中東の緊張のほうが強く意識された形です。エネルギー株と電気通信株が上昇し、ダウを押し上げました。

半導体株は大きく下落。 一方で、半導体・同製造装置の銘柄には売りが広がり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は約2.6%下げました。中国のDRAM(メモリー半導体)生産の進展が伝わったことが材料になったとの報道があります。ハイテク株の比率が高いナスダックとS&P500は、この下げに押される形になりました。個別では、メタ(旧フェイスブック)が約4%上昇し、マイクロソフトは時価総額が4兆ドルを上回ったと伝わっています。

FRB高官は「引き締め」の必要性を改めて表明。 クリーブランド連銀のハマック総裁は講演で、インフレを抑えるための金融引き締めが必要との考えを改めて示しました。ただ時期については決めつけない姿勢も見せたと伝わり、市場で今月の利上げ観測が強まる動きにはなりませんでした。米国債市場はコロンブスデーで休場だったため、長期金利はきょうの取引で反応を見ることになります。

注目ポイント

  • 東京市場は半導体関連の動きが焦点。 日経平均は半導体関連株の値動きの影響を受けやすく、連休中に米国の半導体株が下げたことがどう反映されるかが注目されます。シカゴの日経平均先物は、大阪取引所の終値を下回って推移していたと伝わっています。

  • 今夜から米大手銀行の決算。 日本時間の今夜、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、シティグループなどが7〜9月期決算を発表する予定です。S&P500企業の7〜9月期の利益は前年同期比30%を超える伸びが見込まれていると報じられており、決算シーズンの最初の手がかりになります。

  • IMFの世界経済見通し。 13日にはIMF(国際通貨基金)が最新の世界経済見通しを公表する予定です。原油高や各国の金利上昇を、どう評価するかが注目されます。

  • 14日の米9月CPI。 追加利上げの見通しに直結する指標のため、発表までは様子見の動きも出やすいとみられます。

ひとこと解説

「SOX指数」ってなに? フィラデルフィア半導体株指数の略称で、米国に上場する主な半導体関連企業の株価をまとめた指数です。半導体の設計、製造、製造装置の会社などが含まれています。

日本の市場でも、半導体製造装置や電子部品の会社は日経平均への影響が大きいため、前の晩のSOX指数は「きょうの東京市場で半導体関連株がどう動きそうか」を考える手がかりとしてよく使われます。ただし、日本株には為替や国内の材料も効くため、SOX指数の動きと同じになるとは限りません。

出典