7日(水)の東京市場で日経平均株価は3日ぶりに反落し、648円安の7万35円で取引を終えました。前日までの2日間で2,400円近く上げていたため、半導体関連株を中心に利益を確定する売りが優勢でした。それでも7万円台はかろうじて保っています。

東京市場(10月7日) 終値 前日比
日経平均株価 70,035.71円 -648.27円(-0.92%)
TOPIX(東証株価指数) 4,154.11 -29.45(-0.70%)
JPXプライム150 1,752.96 -13.39(-0.76%)
その他(10月7日) 水準 備考
日経平均の前場終値 70,074.13円 -609.85円(-0.86%)
東証プライムの売買代金 約7兆6,713億円 売買高は約23億3,090万株
値上がり/値下がり(プライム) 33.8% / 62.6% 前日は値上がり74.2%
ドル円(15時時点) 158円35銭前後 日中は158円10銭〜158円51銭

何があった?

朝から利益確定の売りが先行。 前日の米国市場ではS&P500とナスダック総合指数が最高値を更新しましたが、東京市場では短期的な上げすぎへの警戒から、取引開始直後から売りが優勢となりました。前場は609円安の7万74円で終え、午後もおおむね同じ水準での推移が続きました。7万円の手前では、企業業績への期待から押し目を買う動きもあったと伝わっています。

半導体関連がそろって下落。 前日まで上場来高値の更新が続いていたアドバンテストや東京エレクトロン、ディスコなど、AI・半導体関連の銘柄に売りが出ました。ファーストリテイリング、信越化学工業、村田製作所なども下げています。一方、前日に下げたソフトバンクグループが上がったほか、太陽誘電、スズキ、キッコマン、富士通などは上昇しました。

ビール大手にカルテル疑いの強制調査。 公正取引委員会が、アサヒビール、キリンビール、サントリー、サッポロビールの4社に対し、ビール類の価格をめぐるカルテルの疑いで強制調査に入ったと報じられました。刑事告発も視野に入れていると伝わっています。報道を受けて、サッポロホールディングス、キリンホールディングス、アサヒグループホールディングスの株価が弱含みました。

銀行株も一服。 前日は長期金利の上昇を背景に買われた銀行株も、今日は下げに転じました。業種別では銀行業、非鉄金属、証券・商品先物取引業などが下落し、電気・ガス業、ゴム製品、情報・通信業などが上昇しました。

注目ポイント

  • TOPIXは朝方に一時最高値を上回る場面も。 日経平均が下げて始まった一方で、TOPIXは朝方に8月14日に付けた最高値(4,197)を一時上回ったと報じられました。ただ、その後は売りに押されて下げて終えています。値下がり銘柄が6割を超え、前日の「幅広い上昇」から一転して売りが広がった1日でした。

  • 10年国債の表面利率は3.1%に。 財務省は今月発行する10年国債の表面利率(クーポン)を年3.1%に引き上げました。9月発行分の2.7%から上がり、1996年8月以来、30年2カ月ぶりの高い水準です。中東情勢に伴うインフレへの懸念などが背景とされています。

  • 今夜はFOMC議事録と米10年国債入札。 日本時間8日午前2時に米10年国債の入札、午前3時に9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公表されます。東京の15時時点で米10年債利回りは5.31%台と高い水準が続いており、議事録の内容や入札の結果が明日の東京市場の出発点に関わりそうです。

ひとこと解説

「利益確定の売り」ってなに? 株価が上がって含み益が出ている投資家が、株を売ってその利益を実際に手元に確保することを「利益確定(利食い)」といいます。

相場が短い期間で大きく上がると、「いったん利益を確保しておこう」と考える投資家が増えるため、悪いニュースがなくても株価が下がることがあります。今回は5日と6日の2日間で日経平均が2,400円近く上げていたため、特に上げが目立っていた半導体株に売りが集まりました。こうした下げは、相場の流れが変わったのか、一時的な調整なのかを、その後の値動きと合わせて見ていくことが大切です。

出典