6日(火)の東京市場で日経平均株価は続伸し、737円高の7万683円で取引を終えました。前日の米国でハイテク株が上がった流れを受けて半導体関連株に買いが続き、終値として約3カ月ぶりに7万円台を回復しました。前日と違い、今日は東証プライムの7割を超える銘柄が値上がりする幅広い上昇でした。

東京市場(10月6日) 終値 前日比
日経平均株価 70,683.98円 +737.12円(+1.05%)
TOPIX(東証株価指数) 4,183.56 +38.34(+0.92%)
その他(10月6日) 水準 備考
日経平均の前場終値 70,081.53円 +134.67円(+0.19%)
東証プライムの売買代金 約7兆3,048億円 売買高は約21億3,700万株
値上がり/値下がり(プライム) 74.2% / 22.4% 前日は値上がり55.6%
新発10年国債利回り 3.115% 前日比+0.030%
ドル円(15時時点) 158円07銭前後 日中は157円77銭〜158円22銭

何があった?

朝は小幅高、午後に上げ幅を広げる。 5日の米国市場でエヌビディアなどのハイテク株が上がり、ナスダック総合指数が最高値を更新した流れを受けて、日経平均は上昇して始まりました。ただ、前日に1637円高と大きく上げた反動の売りも出て、前場は134円高の7万81円と小幅な上げにとどまりました。午後は半導体関連を中心に買いが広がり、上げ幅を700円超に広げて取引を終えています。

アドバンテストが連日の上場来高値。 アドバンテストは連日で上場来高値を更新し、時価総額が一時30兆円を上回ったと伝わっています。そのほか、TDK、ファーストリテイリング、フジクラ、東京エレクトロン、イビデン、信越化学工業なども上がりました。一方、ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングス、KDDI、三菱重工業などは下げています。

原油の供給不安が和らぐ。 原油先物の価格をめぐる供給不安が和らいだことも、株価の追い風になったと報じられています。

銀行株にも買い。 国内の債券市場では、10年国債の入札を前に長期金利が3.115%まで上がりました。金利の上昇は株価全体には重しとされる一方、貸出の利ざやが広がるとの期待から銀行株が買われました。業種別では非鉄金属、精密機器、銀行業が上昇した一方、下げたのは情報・通信業、建設業、空運業の3業種だけでした。

注目ポイント

  • 植田総裁「引き続き利上げ」。 取引終了後の15時35分から、植田日銀総裁が全国証券大会で挨拶しました。報道によると、経済・物価・金融情勢に応じて引き続き利上げを行う考えを示し、利上げの時期とペースは見通しの実現の確度やリスクを点検して検討すると述べました。基調的な物価上昇率が2%に近づいているとの認識も示したと伝わっています。発言は東京の取引終了後のため、夜間の先物や為替の反応が注目されます。

  • ドル円は158円台。 外国為替市場では、米10年国債の利回りが5.32%台まで上がったことを受け、ドル円は一時158円22銭を付けました。円安は自動車など輸出関連株の追い風になったとされます。

  • 今夜は米貿易収支と3年国債入札。 21時30分に8月の米貿易収支が発表され、米国では3年国債の入札も予定されています。米長期金利の上昇が続くかどうかも、明日の東京市場の出発点に関わりそうです。

ひとこと解説

「騰落レシオ」や値上がり銘柄の割合ってなに? 東証プライムに上場する銘柄のうち、その日に値上がりした銘柄と値下がりした銘柄の割合は、相場の「広がり」を見る手がかりになります。

前日5日は日経平均が1637円も上がったのに、値上がりした銘柄は55.6%と半分強でした。値がさの半導体株が指数を大きく押し上げた「一部が引っぱった上昇」だったといえます。今日は日経平均の上げ幅こそ737円と前日より小さいものの、値上がり銘柄は74.2%に広がりました。指数の上げ幅だけでなく、どれだけ多くの銘柄が上がったかもあわせて見ると、相場の中身の違いが見えてきます。なお、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率を一定期間で平均したものは「騰落レシオ」と呼ばれ、相場の過熱感を見る指標として使われています。

出典