5日(月)夜の米国市場は、日本時間23時に発表される9月のISM非製造業景況指数が最大の注目材料です。先週末は弱い雇用統計を受けて追加利上げへの警戒がやわらぎ株高となりましたが、米国の景気を支えるサービス業の勢いが改めて問われます。

2日(金)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 51,176.96ドル +250.36(+0.49%)
S&P500種株価指数 7,722.72 +56.27(+0.73%)
ナスダック総合指数 27,190.86 +319.26(+1.2%)
5日の米株価指数先物(時間外取引・日本時間19時29分時点) 水準 前日比
NYダウ先物 12月限 51,363 -114(-0.22%)
S&P500先物 12月限 7,762.25 -15.00(-0.19%)
ナスダック100先物 12月限 30,981 -80.75(-0.26%)

※先物は参照する時刻によって水準が変わります。上の値は日本時間19時29分時点で報じられた水準です。

今夜の主な指標(日本時間) 市場予想 前回
22時45分 9月サービス業PMI・総合PMI(改定値) — —
23時00分 9月ISM非製造業景況指数 55.0前後 55.4

何があった?

先週末は利上げ観測の後退で株高。 2日に発表された9月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が2万9000人増と市場予想を大きく下回り、失業率も4.2%に上がりました。FRB(米連邦準備制度理事会)が追加利上げを急ぐ必要はないとの見方が広がり、3指数がそろって上昇しました。CMEのFedWatchでは、10月のFOMCで政策金利が据え置かれる確率が約8割まで高まったと伝わっています。

東京市場は大幅高、7万円に迫る。 この流れを受けて、5日の日経平均は1637円高の6万9946円と大きく上がり、取引時間中には約3カ月ぶりに7万円台を回復しました。

米株先物は昼は横ばい、夕方は小幅安。 米株価指数先物は日本時間の昼すぎには前週末とほぼ変わらない水準でしたが、夕方には3指数そろって時間外で小幅に下げています。欧州市場ではフランスの財政や政局への懸念からCAC40が1%ほど下げ、ユーロが売られています。

中東の緊張は続く。 イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、3日にサウジアラビアの首都リヤドにあるサウジアラムコの製油所をミサイルや無人機で攻撃したと報じられ、サウジとの応酬が続いています。原油の供給への不安が再び強まるかどうかが、インフレや金利の見通しにも関わってきます。

注目ポイント

  • ISM非製造業は「中身」も焦点。 市場予想は55.0前後(調査によって55.0〜55.2)で、前回の55.4からわずかに下がる見込みです。景気の分かれ目である50は上回る想定です。前回は雇用の指数が47.8と50を下回る一方、仕入れ価格の指数は72.6と高い水準でした。新規受注の強さに加え、雇用と物価の項目がどう動くかが、利上げをめぐる見方を左右しそうです。

  • 長期金利は高止まり。 米10年債利回りは雇用統計の直後に5.1%台まで下がったものの、その後は5.2%台後半に戻しています。ISMの結果が強ければ金利の上昇につながり、株価の重しになる可能性があります。

  • 今週の予定。 6日は8月の貿易収支と植田日銀総裁の挨拶、コンステレーション・ブランズの決算があります。8日の日本時間午前3時には9月のFOMC(9月15〜16日開催)の議事録が公表される予定です。今週はペプシコやデルタ航空、リーバイ・ストラウスの決算も控えています。

ひとこと解説

「ISM非製造業景況指数」ってなに? 米国の供給管理協会(ISM)が、サービス業などの企業の購買担当者にアンケートを取り、景気の良し悪しを数字にした指標です。「良くなった」と答えた企業が多いほど数字が大きくなり、50を上回ると景気が拡大、下回ると縮小しているとみなされます。

米国の経済は、飲食・小売・医療・金融などのサービス業が大きな割合を占めています。そのため、製造業の景況指数(先週1日に発表)よりも、こちらのほうが米国経済の実感に近いと見る人もいます。全体の数字だけでなく、「新規受注」「雇用」「仕入れ価格」といった項目ごとの数字も公表され、特に仕入れ価格はインフレの手がかりとして注目されます。

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