1日(木)の米国市場は、ダウ平均が20ドル高と4営業日ぶりに小幅に上がり、S&P500種株価指数も3日続いた下落が止まりました。朝方に上がった米国債の利回りが午後には下がり、株式を支えた形です。一方、日経225先物の夜間取引は前日の大幅高の反動もあって550円安で終えています。
| 1日の米国市場 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ工業株30種 | 50,926.56ドル | +20.51(+0.04%) |
| S&P500種株価指数 | 7,666.45 | +14.91(+0.19%) |
| ナスダック総合指数 | 26,871.60 | +10.53(+0.04%) |
| ラッセル2000(小型株) | 2,806.63 | +9.76(+0.35%) |
| 1日の東京市場 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 68,956.72円 | +2,203.00(+3.30%) |
| TOPIX | 4,131.98 | +23.33(+0.57%) |
| 原油・金利・先物・為替 | 水準 | 前日比など |
|---|---|---|
| WTI原油先物 11月限(1日終値) | 1バレル=92.87ドル | +2.45ドル(+2.71%) |
| 米10年債利回り(1日) | 5.24% | 前日の5.29%から低下 |
| 日経225先物 12月限(2日6時の夜間取引終値) | 68,460円 | 日中取引の清算値比 -550円 |
| CME日経平均先物(2日5時半ごろ) | 68,575円 | 大阪取引所の終値比 -435円 |
| ドル円(1日のNY市場の終値) | 158円09銭 | 一時157円24銭まで円高、その後158円台に |
何があった?
金利の上昇がひと休み。 米10年債利回りは朝方こそ上がり、一時は2002年4月以来となる5.34%台を付けたと伝わりました。しかしその後は下げに転じ、5.24%と前日の5.29%を下回って取引を終えています。FRB(米連邦準備制度理事会)のジェファーソン副議長が講演で、物価の伸びはまだ高すぎるとしつつも、次の判断には時間がかかるかもしれないとの考えを示しました。前日のPCE物価指数が予想を下回ったこともあり、早めの追加利上げへの警戒がやわらいだとされます。
ISM製造業景況指数は予想をやや下回る。 9月のISM製造業景況指数は54.5で、市場予想(55.0)と前月(54.6)をわずかに下回りました。景気の拡大・縮小の目安となる50は上回ったままです。ただし、企業が原材料などを仕入れる際の価格を示す項目は大きく上がり、物価への警戒を残す内容でした。新規失業保険申請件数は前週から小幅に減り、低い水準が続いています。
原油は続伸、北海ブレントは100ドル台に。 WTI原油先物は2.45ドル高の92.87ドルで終えました。中国の製油所が10月の石油製品の輸出を止めたとの報道に加え、米国が中東に空母をさらに送るとの報道で、イランとの軍事衝突が再び意識されました。国際的な指標の北海ブレント原油は1バレル=100ドルを上回る場面がありました。
個別では決算が材料に。 ITコンサルティングのアクセンチュアは、売上高などが市場予想を上回ったことを受けて約16%上がりました。前日に好決算を発表したマイクロン・テクノロジーは一時下げたものの、終盤に買い戻されて約3%高で終えています。アマゾンと長期の電力購入契約を結んだコンステレーション・エナジーも上昇しました。一方、ブロードコムやアルファベットは下げています。
ナイキは時間外取引で下落。 取引終了後に決算を発表したナイキは、6〜8月期の売上高が112億ドルと前年同期から4%減り、市場予想に届きませんでした。中華圏の売上高は22%減少しています。1株利益は予想を上回ったものの、今年度の売上高が1けた台後半の減少になるとの見通しを示し、株価は時間外取引で下落したと伝わっています。
注目ポイント
前日の大幅高のあとの値動き。 1日の日経平均はマイクロンの好決算を受けて半導体株に買いが集まり、2203円高と大きく上げました。夜間の先物は日経平均の終値を約500円下回っており、上げ幅の大きかった銘柄の動きが焦点になりそうです。TOPIX先物も夜間取引で35.5ポイント安でした。
8時30分に東京都区部の物価と雇用統計。 9月の東京都区部の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、前年同月比2.4%の上昇と、前回(1.8%)から伸びが高まる見込みです。8月の完全失業率と有効求人倍率も同じ時刻に発表されます。日銀の利上げをめぐる見方に影響しそうです。
今夜21時30分に9月の米雇用統計。 非農業部門の雇用者数は8万〜10万人程度の増加が見込まれ、前回の16.2万人増から鈍る予想です。失業率は4.1%で横ばいの見込みです。結果しだいで米国の金利やドル円が大きく動くこともあり、週末を前に様子をうかがう動きも出やすい日です。
中国市場は国慶節で休場。 中国本土の市場は国慶節の連休のため、7日まで休場です。
円相場。 ドル円は1日のNY市場で一時157円台前半まで円高に動いた後、158円台に戻しました。円安方向の動きが続くかにも関心が集まりそうです。
ひとこと解説
「時間外取引」ってなに? 米国の株式市場の通常の取引時間は、現地時間の午前9時30分から午後4時(日本時間では夏時間で22時30分〜翌5時)です。その前後にも、電子取引の仕組みを使って株を売買できる時間帯があり、通常の取引の前を「プレマーケット」、後を「アフターマーケット」と呼び、あわせて「時間外取引」といいます。
米国の企業は、通常の取引が終わった直後に決算を発表することが多いため、決算の内容への最初の反応は時間外取引に表れます。ただし、時間外取引は参加者が少なく売買の量も小さいため、値動きが大きくなりやすいという特徴があります。時間外取引での株価の動きが、そのまま翌日の通常の取引に引き継がれるとは限らない点に注意が必要です。
出典
- How major US stock indexes fared Thursday 10/1/2026 - KRMG(AP)
- Stock market today: Dow, S&P 500, Nasdaq stage comeback as Treasury yields fall, chip stocks gain - Yahoo Finance
- Wall Street dips as rising Treasury yields outweigh software gains - Honolulu Star-Advertiser(Reuters)
- ダウ平均は小幅高 第4四半期相場入り 買い先行も戻り売りに押される=米国株概況 - みんかぶFX
- NY株式:NYダウは20.51ドル高、早期の追加利上げ懸念が後退 - Investing.com(フィスコ)
- NYダウ小幅反発、20ドル高 早期の米利上げ観測が後退 - 日本経済新聞
- 米10年債利回り低下 明日の米雇用統計を控え調整の動き中心=NY債券 - みんかぶFX
- 米ISM製造業景況指数、9月は拡大ペース若干鈍る-コスト増など重し - ブルームバーグ
- 続伸、米国は中東に空母を追加派遣へ=NY原油概況 - みんかぶFX
- Oil prices rise 2% as China suspends fuel exports - Business Recorder
- Brent oil jumps more than 4% as U.S. reportedly sends third aircraft carrier to Middle East - CNBC
- NIKE, Inc. Reports Fiscal 2027 First Quarter Results - NIKE, Inc.
- Nike Q1 FY2027 Revenue Falls to $11.21 Billion, Misses Estimates - Traders Agency
- 日経平均大引け:前日比2203.00円高の68956.72円 - Investing.com(フィスコ)
- 日経225先物:2日夜間取引終値=550円安、6万8460円 - 株探
- 1日の為替市場の四本値(ドル円・ユーロドル・ユーロ円) - みんかぶFX
- ドル円、158円台回復 200日線の回復を試す展開も=NY為替概況 - みんかぶFX
- 本日の予定【経済指標】 - みんかぶFX
- 本日の予定【発言・イベント】 - みんかぶFX
- The September jobs report will be released Friday. Here's what to expect - CNBC
- US Jobs Report Seen Showing 90,000 Payrolls, 4.1% Unemployment Rate - Bloomberg