2日(金)の東京市場で日経平均株価は反落し、647円安の6万8309円で取引を終えました。前日までの2日間で3500円近く上がっていたため、その反動で利益を確定する売りが優勢になりました。TOPIXも0.99%下げ、前日とは反対に東証プライムの8割を超える銘柄が値下がりする一日でした。

東京市場(10月2日) 終値 前日比
日経平均株価 68,309.46円 −647.26円(−0.94%)
TOPIX(東証株価指数) 4,091.00 −40.98(−0.99%)
その他(10月2日) 水準 備考
日経平均の寄り付き 68,313.46円 −643.26円
日経平均の高値/安値 68,741.49円 / 68,132.16円 値幅は約609円
日経平均の前場終値 68,326.72円 −630.00円
東証プライムの売買代金 約8兆2,978億円 売買高は約25億1,171万株
値上がり/値下がり銘柄の割合(プライム) 13.8% / 84.1% 値下がりが大きく上回る
ドル円(15時時点) 157円83銭前後 日中は157円77銭〜158円22銭

何があった?

朝から売りが先行。 前夜の米国市場は小幅高でしたが、日経225先物の夜間取引が下げていた流れを受けて、日経平均は643円安で始まりました。その後は6万8300円前後で一進一退となり、6万8000円近辺では下げ渋る場面もありました。後場も方向感は出ず、高値と安値の差は600円ほどと、前日の大きな値動きに比べると落ち着いた展開でした。

売りの背景は利益確定と金利。 前日までの急伸で、利益を確定しておこうとする売りが出やすい状況でした。加えて、米国を中心に長期金利が高い水準にあることや、トランプ政権がイランへの攻撃を強める可能性が伝わって原油価格が高止まりしていることも、投資家の慎重さにつながったとみられます。香港ハンセン指数が大きく下げたことも重荷になりました。

指数を押し下げた銘柄・支えた銘柄。 前場の時点で、日経平均への押し下げ寄与が大きかったのはソフトバンクグループ(約299円)、東京エレクトロン(約248円)、ファーストリテイリング(約103円)でした。一方、前日に大きく上げたアドバンテストは今日も上昇し、前場で約373円分日経平均を押し上げています。フジクラ、住友電気工業、古河電気工業、イビデンなども上昇しました。

業種では資源関連が高い。 東証の業種別では非鉄金属、鉱業、石油・石炭製品が上昇しました。原油高が資源関連の銘柄を支えた形です。反対に、証券・商品先物取引業、不動産業、その他金融業などが下落しました。

注目ポイント

  • 今夜21時30分の米雇用統計。 9月の米雇用統計が日本時間の今夜に発表されます。FRBの追加利上げをめぐる見方を左右しうる指標として注目されており、今日の東京市場でも発表を前に様子を見る動きがあったと伝えられています。結果は来週の東京市場の出発点にも影響しそうです。

  • 前日との「逆転」。 前日はTOPIXが0.57%高にとどまり値上がり銘柄はほぼ半分でしたが、今日はTOPIXが日経平均を上回る下落率となり、値下がり銘柄が8割を超えました。半導体の一部銘柄が上げる一方で、幅広い銘柄が売られた点が前日との違いです。

  • 原油と中東情勢。 原油価格の高止まりは、資源株にはプラス、物価や金利の面では心配材料にもなります。週末をはさむため、中東関連のニュースにも関心が集まります。

  • ドル円は157円台後半。 前日に158円台まで進んだ円安はいったん一服し、雇用統計前の持ち高調整とみられる動きで157円台後半での推移となりました。

ひとこと解説

「利益確定売り」ってなに? 株価が上がって含み益(まだ売っていない状態の利益)が出ている人が、その利益を確実にするために株を売ることを「利益確定売り」といいます。株価は売る人が多いほど下がりやすいため、短い期間に急に上がった後は、この売りが出て相場が一服しやすくなります。

今日の日経平均は、前日までの2日間で3500円近く上がった後でした。大きく上げた日の翌日に下げる動きを「反動」と表現することもあります。ただし、下げた理由が利益確定だけなのか、金利や海外情勢への心配も重なっているのかは、ニュースや値下がりした業種を見ながら区別して考えると、相場の状況がつかみやすくなります。

出典