28日(月)の東京市場で日経平均株価は6日ぶりに反落し、486円安の6万5877円で取引を終えました。朝方は半導体株への買いで一時6万7000円台まで上げましたが、先週までの5日間で約3000円上昇した反動の利益確定売りが広がり、この日の安値で引けています。TOPIXも0.40%安と小幅に下げました。

東京市場(9月28日) 終値 前日比
日経平均株価 65,877.62円 -486.58円(-0.73%)
TOPIX(東証株価指数) 4,112.00 -16.59(-0.40%)
東証グロース市場250指数 791.47 -9.08
その他(9月28日) 水準 備考
日経平均の日中高値 67,034.74円 9時24分。約1カ月半ぶりの高値水準
TOPIXの日中レンジ 4,112.00〜4,153.28 終値がこの日の安値
東証プライムの売買代金 約8兆2,028億円 売買高は約24億1,504万株
値上がり銘柄の割合(プライム) 30.1% 値下がりは66.9%
ドル円(15時時点) 157円67銭前後 午前に157円86銭まで上昇

何があった?

朝高のあと、利益確定売りで安値引け。 前週末の米国市場で半導体株が堅調だった流れを受けて、寄り付き後は東京エレクトロンなどの半導体関連に買いが入り、日経平均は9時台に6万7000円台に乗せました。ただ、前日比で600円を超える上げ幅になったあたりから買いが続かず、昼前にはマイナス圏へ。後場は国内の長期金利の上昇や韓国株の下落も重荷となり、大引けにかけて下げ幅を広げました。

値がさ株の一部が指数を押し下げ。 イビデン、キオクシアホールディングス、ファーストリテイリング、中外製薬、KDDIなどが下落し、日経平均の押し下げ役になりました。一方、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、リクルートホールディングスなどは上昇しており、半導体・AI関連の中でも銘柄ごとに明暗が分かれた一日です。

ニデックがストップ安。 ダイヤモンド・オンラインが、ニデックが25日の取締役会で社長の解任を決め、不正会計をめぐって1兆円規模の減損損失を計上する方針だと報じました。同社株には朝から売りが殺到し、500円(17.6%)安の2340円と、1日の値幅制限の下限(ストップ安)まで下げています。会社側は経営体制の見直しや大規模な減損処理を検討していることを認めています。

第一三共も下落。 米国で申請していた小細胞肺がん向けの薬について、承認申請を取り下げたと発表し、株価は3.4%安となりました。

配当狙いの買いで金融株はしっかり。 この日は9月末の配当や株主優待の権利を得られる最後の売買日(権利付き最終売買日)で、高配当銘柄への買いも見られました。業種別では保険業、銀行業、電気・ガス業が上昇し、医薬品、パルプ・紙、鉱業が下落率の上位でした。

注目ポイント

  • 29日は「権利落ち日」。 9月末の配当の権利がなくなる日で、配当の分だけ株価が下がりやすくなります。日経平均も理屈の上では配当落ちの分だけ押し下げられるため、翌日の下落幅を見るときはこの影響を差し引いて考える必要があります。

  • 長期金利の水準。 国内の10年物国債の利回りは3%を上回る水準で推移しています。金利の上昇は銀行や保険には追い風と受け止められやすい一方、成長株や不動産株には重荷になりやすく、業種ごとの動きの違いにつながっています。

  • ニデックをめぐる続報。 報道の内容について会社側の正式な発表がどう出てくるかが焦点です。大型株の急落は、関連する業種や指数にも影響を与えることがあります。

ひとこと解説

「ストップ安」って? 日本の株式市場では、1日に動ける株価の幅があらかじめ決められています(値幅制限)。前日の終値を基準に、株価の水準ごとに上下の限度が決まっていて、下限まで下がることを「ストップ安」、上限まで上がることを「ストップ高」と呼びます。

大きな悪材料や好材料が出たときに、株価が一方向に極端に動きすぎるのを防ぐための仕組みです。ストップ安の水準では売りたい人が多く、買い注文が足りないため、売り注文の多くが成立しないまま翌日に持ち越されることもあります。

出典