22日(火)夜の米国市場は、株価指数先物がまちまちの状態で取引開始を迎えます。前日に大きく上げたナスダック100の先物は横ばい圏にとどまる一方、ダウ平均やラッセル2000の先物は上昇しています。原油は5日続けて下げ、WTI原油先物は1バレル=90ドル近辺と約2週間ぶりの安値圏です。今夜はトランプ大統領の国連演説と、その後に予定される日米首脳会談も控えています。

21日(月)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 52,048.83ドル +366.19(+0.71%)
S&P500種株価指数 7,764.70 +114.20(+1.49%)
ナスダック総合指数 27,122.09 +599.54(+2.26%)
22日の米株価指数先物(日本時間21時30分〜40分ごろ) 前日比
NYダウ先物 +0.4〜+0.5%前後
S&P500先物 +0.1%前後
ナスダック100先物 ほぼ横ばい(-0.0%前後)
ラッセル2000先物 +0.6〜+0.7%前後

※先物は参照する限月・時刻によって水準が異なるため、複数のデータ提供元でおおむね一致した騰落率のみを示しています。

原油・金利(22日、日本時間21時台) 水準 前日比
WTI原油先物 1バレル=90ドル台前半 -2%台
北海ブレント原油先物 1バレル=98ドル台半ば -1.7〜-1.8%前後
米10年債利回り 4.93%前後 約0.03ポイント低下

何があった?

ハイテク株は一服、景気敏感・中小型株に買い。 21日はS&P500とナスダック100が8月上旬以来の大きな上昇となり、ナスダック総合指数は最高値を更新しました。一夜明けた22日は、ナスダック100先物がほぼ横ばいで、前日の半導体株の急伸をいったん見極める雰囲気です。一方で、ダウ先物やラッセル2000先物は上昇しており、原油安と金利低下の恩恵を受けやすい銘柄や中小型株に買いが向かっています。

原油は5日続落、約2週間ぶりの安値圏。 イランの政府高官が共同通信やロイターに対し、米国が軍事的な圧力や港湾封鎖を緩めれば、7日以内にホルムズ海峡を再開できるとの考えを示したと報じられました。ただし、この報道は匿名の一人の関係者の話にもとづくもので、イラン議会議長は先週末に「条件が満たされるまで海峡は再開しない」と述べており、見方は割れています。これに加えて、サウジアラムコが9月11日のフーシ派の攻撃で止まっていた東西パイプラインを、能力を落として再稼働させたと伝わりました。供給不安が和らぐとの見方から、原油はさらに売られています。

オートゾーンは利益が予想を上回る一方、売上高は届かず。 自動車部品小売りのオートゾーンが取引開始前に発表した2026年8月期の第4四半期決算は、1株利益が56.05ドルと市場予想(54.54ドル)を上回りました。一方、売上高は65億9,000万ドルで、市場予想の66億9,000万ドルに届いていません。既存店売上高は全社で1.5%増でした。

メディア再編の話題も。 パラマウント・スカイダンスによるワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収をめぐり、差し止めを求めていた州司法長官との和解が伝わりました。ワーナー株は時間外取引で大きく上昇しています。

注目ポイント

  • トランプ大統領の国連演説と日米首脳会談。 トランプ大統領は米東部時間22日午前(日本時間の深夜)に国連総会で演説し、その後に高市首相と会談する予定です。24日の米中首脳会談を前に、対中国での認識をすり合わせる場になると報じられています。為替や日本株の先物がどう反応するかは、24日の東京市場の再開を考えるうえでの手がかりになります。
  • 米イランの接触はあるのか。 国連総会の期間中に米国とイランの首脳が接触するかどうかが、原油の最大の材料です。対話が進めば原油の下げが続きやすく、逆に交渉が進まなければ反発する可能性もあり、報道一つで大きく振れやすい状況です。
  • 経済指標と引け後の決算。 米東部時間10時(日本時間23時)には9月のリッチモンド連銀製造業指数が発表されます。取引終了後には住宅建設のKBホームが決算を発表予定で、高金利が続くなかでの住宅需要の手がかりになります。

ひとこと解説

先物の「限月(げんげつ)」 — 先物取引には、取引の期限となる月が決められていて、これを限月といいます。同じ「WTI原油先物」でも、10月に期限を迎える10月限と、11月に期限を迎える11月限では値段が少しずつ異なります。期限が近づくと、多くのデータサイトは表示する中心の限月を次の月へ切り替えるため、「前日の終値」と「今日の値段」で参照する限月が変わり、数字だけを並べると値動きが実際より大きく、または小さく見えることがあります。原油や株価指数の先物のニュースを読むときは、どの限月の価格なのかを意識すると、数字の食い違いに戸惑いにくくなります。

循環物色(じゅんかんぶっしょく) — 相場全体の上昇をけん引していた一部の銘柄がひと休みし、ほかの業種や中小型株に資金が移る動きを「循環物色」と呼びます。今夜の先物のように、ナスダックが横ばいでもダウやラッセル2000が上がる日は、市場の中で資金の向かう先が入れ替わっているサインとして注目されます。

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