来週(10月19日〜23日)の東京市場は5日間すべて立ち会いがあります。今週の日経平均は米国の物価指標の上振れと半導体株安で3,706円下げ、週末は6万5,324円で終えました。来週は、この6万5,000円台を保てるかが一つの目安です。日程面では、米国時間21日のメタ・プラットフォームズやテスラなど大型の決算と、23日の日本の9月全国消費者物価指数(CPI)が大きな材料になります。まずは今週末の位置を確認しておきます。

項目 数値
日経平均 今週末終値(10/16) 65,324.29円(週間 -3,706.63円、-5.37%)
TOPIX 今週末終値(10/16) 4,066.00(週間 -38.81、-0.95%)
日経平均の26週移動平均線(株探) 65,672円
来週の予想レンジ(ザイ・オンライン) 6万2,000〜6万8,000円
来週の目安(外為どっとコム) 下値6万4,000円近辺/上値6万6,000〜6万7,000円付近
週末(10月16日)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 52,002.41ドル -175.28
S&P500種株価指数 7,659.44 -84.62
ナスダック総合指数 26,140.03 -572.99

来週の注目日程

日付 予定(時刻は日本時間)
10/19(月) 中国:7〜9月期GDP、9月小売売上高・鉱工業生産。日本:8月第三次産業活動指数。米:10月NAHB住宅市場指数(23:00)
10/20(火) 米:9月住宅着工件数・建設許可件数(21:30)。独・ユーロ圏:10月ZEW景況感。決算:GM、3M、GEエアロスペース(米国市場の取引開始前)
10/21(水) 日本:9月貿易統計。決算:ネットフリックス(日本時間21日早朝)。決算:AT&T、サーモフィッシャー(米国市場の取引開始前)
10/22(木) 決算:メタ、テスラ、IBM、ラムリサーチ、テキサス・インスツルメンツ(いずれも米国時間21日の取引終了後=日本時間22日早朝)。日本の決算:ディスコ。米:新規失業保険申請件数(21:30)。決算:P&G(米国市場の取引開始前)
10/23(金) 日本:9月全国CPI。日本の決算:ファナック。米:10月PMI速報値(22:45)、10月ミシガン大学消費者態度指数・確報値(23:00)。決算:アメリカン・エキスプレス(米国市場の取引開始前)

注目ポイント

  • 6万5,000円台を保てるかです。 株探は、日経平均の週足が26週移動平均線(65,672円)をやや下回ったと指摘しつつ、6万5,000円台をおおむね保てれば中期の流れを心配する必要はないとしています。外為どっとコムは、6万5,000円近辺をはっきり割り込むと6万4,000円近辺まで下値を探る可能性があり、反対に6万6,000〜6万7,000円付近を回復できれば6万8,000円台への戻りも視野に入るとみています。16日の反発については、自律反発の面が強く、底打ちの判断は早いとの見方です。

  • メタなど米大型決算でAI投資の見方が試されます。 今週は、AIクラウド企業のコアウィーブの株価や社債の急落をきっかけに、AIへの巨額投資に見合う収益を得られるかという警戒が広がりました。外為どっとコムは、メタのAI関連の設備投資計画や収益見通しが日本の半導体関連株への波及を左右するとみています。同じ日にはテスラ、IBM、半導体製造装置のラムリサーチも発表を予定しています。ザイ・オンラインは、国内でもディスコ(22日)とファナック(23日)の決算が手がかりになるとしています。

  • 23日の全国CPIと日銀の利上げ観測です。 8月の全国CPI(生鮮食品を除く総合)は前年同月比1.7%上昇で、伸びは7月の1.8%から縮みました。外為どっとコムは、日銀の小枝審議委員が中立金利を「1%を相応に上回る」水準とみていることを挙げ、12月の追加利上げが意識されていると伝えています。9月分が予想を上回れば利上げ観測や円高を通じて株価の重荷に、下回れば支えになりうるとの見方です。

  • 米国の金利と原油です。 今週の米CPI・PPIの上振れで、米国では追加利上げの見方が戻りました。来週は大きな物価指標がない一方、23日のPMI速報値やミシガン大学の調査が景気と物価の手がかりになります。日本経済新聞の週間展望は、原油相場について供給懸念から上値を探る展開を見込んでいます。ザイ・オンラインは、本格的な反発の勢いは出にくく、米金利と原油をにらみながら決算を手がかりに下値を探る展開を想定しています。

ひとこと解説

「26週移動平均線」ってなに? 過去26週(約半年)の終値の平均を毎週つないだ線です。株価の大まかな流れ(トレンド)を見るときによく使われ、株価がこの線の上にあれば中期的には上向き、下にあれば下向きと受け止められやすくなります。

ただ、線を少し下回っただけで流れが変わったと決まるわけではありません。今週はTOPIXが26週線も13週線も上回ったままで、日経平均とTOPIXで見え方が違っています。移動平均線は「多くの人が意識する目安」の一つとして、ほかの材料とあわせて見るのがよいでしょう。

出典