12日(月)夜の米国市場は、コロンブスデーのため債券市場が休場となる一方、株式市場は通常どおり取引されます。東京市場もスポーツの日で休場だったため、市場全体の参加者は少なめです。週末に伝わったロシア・ウクライナの「エネルギー停戦」と原油価格の動き、そして13日(火)から始まる大手銀行の決算を前にした値動きが焦点になります。

9日(金)の米国市場 終値 前日比
NYダウ工業株30種 51,654.95ドル +423.31(+0.83%)
S&P500種株価指数 7,811.54 +46.18(+0.6%)
ナスダック総合指数 27,366.17 +172.83(+0.64%)
今夜〜今週の主な予定(日本時間) 内容
12日 終日 米債券市場が休場(コロンブスデー)、株式市場は通常取引
13日 午前1時10分 ハマック・クリーブランド連銀総裁の講演
13日(火) JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなどが決算発表
14日(水) 米9月消費者物価指数(CPI)、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーなどが決算発表
15日(木) 米生産者物価指数(PPI)、小売売上高

何があった?

週末に「エネルギー停戦」の投稿。 トランプ大統領は米国時間11日、ロシアとウクライナが互いのエネルギー関連施設を攻撃しないことで合意したとSNSに投稿しました。これを受けて原油価格は週明けの取引で下落し、米国株価指数の先物は上昇して始まったと伝わっています。ただし、ウクライナのゼレンスキー大統領は合意について「初耳だ」と述べており、両国から正式な確認は出ていません。NHKによると、9月にも同じような投稿があったあとで攻撃が続いた経緯があり、実際に効果があるかは見通せない状況です。

原油は中東の緊張も重なり、方向が定まらず。 中東では、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアの石油関連施設への攻撃を続けていると報じられています。停戦の投稿で下がった原油は、その後は買い戻される場面もあり、日本時間の夜にかけての先物は、ダウとS&P500が小幅高、ナスダック100が小幅安とまちまちの動きと伝わっています。

先週は週間で上昇。 9日(金)の米国市場は、オープンAIの売上高見通しが伝わってハイテク株への懸念が和らぎ、3指数そろって上昇しました。週間でもダウ、S&P500、ナスダック総合がそろってプラスでした。

注目ポイント

  • 債券休場で金利の動きは止まる。 米国債の現物取引がないため、長期金利はあすまで動きません。米10年債利回りは9日時点で5.24%前後と高い水準にあり、株式の割高感を測るうえで引き続き重要な数字です。今夜は「金利が動かないなかで株がどう動くか」を見る日といえます。

  • ハマック総裁の講演(日本時間13日午前1時10分)。 9月に約3年ぶりの利上げが行われ、議事録では年内の追加利上げの可能性も示されています。FRB高官が利上げについてどんな見方を示すかは、14日のCPIを前に注目されます。

  • 銀行決算から7〜9月期の決算シーズンが本格化。 13日の大手銀行に続き、14日には半導体製造装置のASMLも決算を予定しています。7〜9月期のS&P500企業の利益は、前年同期比で大きな伸びが見込まれていると報じられており、その期待に届くかが焦点です。

  • 14日の米9月CPI。 追加利上げの見通しに直結する数字のため、市場では発表前に大きな取引を控える動きが出やすいとみられています。

ひとこと解説

「債券市場だけ休み」ってどういうこと? 米国では、株式の取引所と債券の取引は休日の決まり方が別々です。コロンブスデー(10月の第2月曜日)と退役軍人の日(11月11日)は、債券市場は休みになる一方、ニューヨーク証券取引所やナスダックは通常どおり開いています。

債券市場が休みの日は、株価の重要な判断材料である長期金利が動かず、銀行や機関投資家の参加も少なめになりやすいとされます。売買が少ない日は、ちょっとしたニュースで値段が大きく動くこともあるため、「普段より値動きの理由を読みにくい日」と考えておくとよいでしょう。

出典